05:School Council President
「それで志崎、生徒会の件考えてくれたか?」
「はい、まあやるくらいならいいかなって」
「そうか、助かるよ」
「で、さらにもう一個頼みがあるんだけど」
「なんですか?」
「生徒会長やって欲しいんだよね」
会長?俺が?
「なんで、俺が会長やるんですか」
「それがさ、今の会長なんでか知らないけど勝手に九州行っちゃったんだよ。その代わりかな?」
「嫌です」
「まあそう言うなよ」
「大体入学したての一年が会長って大丈夫なんですか?」
「多分」
多分ってなあ……
「とりあえず会長だけは嫌です」
「まあ前向きに考えておくれよ」
「無理です」
「時間取らせて悪かったな、この後のホームルームで色々決めるから」
なんて勝手な人なんだ
ホームルームにて
「今から生徒会役員の候補を決めるぞー」
みんな面倒くさそううな反応を見せている
「男子は志崎でもう決まってるが異論があるやついるか〜?」
みんなどうぞどうぞと言わんばかりの反応だった。
「ないな、じゃあ女子でやりたい人いるか〜?」
教師を見渡すととある女子がピンと手を上げていた。
「お、山下か。他にはいないか?」
山下さんか、真面目な感じが漂う黒髪の清楚系と言うやつだ。ただロングではなく、ショートだ。美しいと言うより可愛い感じだ。
「よし、じゃあこのクラスからは志崎と山下ということで、二人とも前に出てきて一言頼む」
え、なんで嫌だとか思ってると、山下さんは堂々と前へ出ていく。
「ほら志崎も前出てこい」
「よし、じゃあ志崎から」
俺からかよ
「えー、志崎海斗です。精一杯頑張ります。」
申し訳程度の拍手が鳴り響く。
「じゃあ次、山下」
「はい。
「はい二人とも戻っていいぞ、あとこの後簡単な顔合わせあるからそれもよろしくね」
まじかよ、嫌だな……
あっという間に顔合わせの時間になってしまった。というか絶賛顔合わせ中である。
一応全員自己紹介を終え、役職決めになった。うちの学校の生徒会は二年生数名と一年生のみで構成される。だから会長は普通二年の誰かがやるのだが
「会長は志崎くんがやるって桐島先生が言ってたから志崎くんよろしくね」
なんだか断れる感じもしなかったので仕方なく
「は、はい」
承諾してしまった
一方、山下さんは副会長になった。
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