03:A Work

「生徒会?俺がですか?」

「うん。明日くらいにね生徒会役員の候補決めないといけないん

だよ。それで志崎入試の成績一番良かったから

どうかなって。」

「『どうかなって』って、そんなノリなんですか。嫌って言ったらどうなるんですか」

「今考えてるのはくじ引きかな。みんなまだクラスメイトのこと覚えられてないだろうから、推薦しようにも誰を推薦すればいいか 分からないだろうし」

「まあ考えてはおきます。」

「ありがとう。それでいいよ、じゃあ」

と言い先生は立ち去って行った。


昨日はバイトに誘われて、今日は生徒会に誘われて。なんか俺も大変だな。とか自ら思ってしまった。


学校が終わり放課後になる。今からバイト。大丈夫なの?俺。出来るの?


「こんにちはー」

「あ、海斗くん。こんにちは〜、今日からよろしく」

「はい、お願いします。」

「じゃあ、更衣室に制服用意してあるからそれ着てね」

「わかりました。」


更衣室に行き扉を開ける。


ガチャ


すると


「え」

「え」

「きゃあああああああああ!!」

下着姿の優依がいた。

「わ、悪い!」

と言い力強く扉を閉める。


こんなこと現実で起こるのか、アニメやラノベの世界だけだと思ってた。


「入ってきて」


と低いトーンで優依が言う。


一つ息をして

「失礼します……」

かなり鋭い目で睨まれている。

「すいませんでした!」

と言い土下座した。


その後なんとか許してもらえた。その代わりに今度飯を奢る事になった。


無事制服をきて遙香さんの所に戻ると

「随分時間かかったね、何かあったの?」

「いや、まあ、大丈夫です」

なにが大丈夫なのか自分でもよくわからないが、素直に話せるようなものでもないしな。

「そう?まあいいけど。じゃあ海斗くんはとりあえずオーダー取ってくれるだけでいいから」

「わかりました」


ピンポーンと呼び鈴がなる。表示された席に向い


「お待たせ致しました。ご注文お決まりでしょうか?」

「はい、ブレンドとミルフィーユお願いします」

「畏まりました、少々お待ち下さい。」

頭を下げ注文を伝えに行く


「ブレンドとミルフィーユお願いしまーす」

「はーい」

と厨房にいる優依から返事が返ってくる。

すると遙香さんが

「うん、全然出来てるね。練習とかしたの?」

「ええ、ネットでちょっと調べたりはしました」

「真面目だね」

「そうですかね」


その後特に問題もなくバイト初日は終わった。


「お疲れ様〜、また明日よろしくね」

「はい、お疲れ様でした。お先に失礼します」

「ねえねえ海斗」

と優依が声をかけてきた

「なに?」

「この後時間ある?」

「まあ、あるけど」

「じゃあ、ちょっとついてきて」

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