十七歳の詩

青石八

居場所

布団の中にくるまる。我慢ならない。

布団の中は私を守ってくれる唯一の場所で、ここ以外に私だけの居場所はない。

私の味方である母でさえもこの中には入れてあげられない。私だけになれる場所はここだけなのだ。


目を瞑って、何も考えないで、ただひたすら外の現実から目をそらして逃げる。外にはたくさんの敵がいて、私の心を削っていく。

逃げてはダメだと、現実から目をそらすなと、そんな言葉は今の私に何の勇気も気力も与えない。その言葉でさえ、今はただ大きな敵に見えるのだ。


だから私は、布団の中にくるまって、目を閉じて、夢を見る。深い、深い綺麗な夢を見る。

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