第18話 誰よりも強く
――遠い遠い、昔の記憶。
まだ僕が小学生の頃の事だ。
クラスで虐められていた時に、女の子が助けてくれた事があった。
その子はとても強くて、直ぐに虐めいてた奴らを追い払ってくれた。
でも僕は見てることしか出来なくて、悔しかった。
その時、難しい事は何も考えていなかった。
――強くなろう。
そう、思ったんだ。
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兎に角僕は、進むことにした。
ここにずっと居てもしょうが無いし、もう十分休憩は出来たからね。
レベルアップでゲットしたポイントは、筋力に全振りした。これで少し攻撃力が上がったと思う。
――さあ、行くか。
次の部屋もあるみたいだから、急がないと。
そうして僕は、ボロス装備に魔力を纏わせ、扉を開ける事にした。
目の前の氷の扉を開けるとそこには、1人の女性が膝を抱えて座っていたいた。
僕は声を掛けようとしたけれど、体が固まってしまった――
見ただけで分かる。その、圧倒的過ぎる強さが。
――杖の様に細く、美しい手。
――全てを見通すような、銀の瞳。
――空を模したかのような、水色の髪
全てにおいて美しい筈なのに、座っているだけで逃げ出したいと思う様な、恐さがそこにあった。
女性が、こちらを向いて咆哮した。
耳が聞こえない?いや――鼓膜が破けたんだ。
――痛い。――痛い。――痛すぎる。
僕は突然の痛みに混乱した。
女性は咆哮した後、直ぐに俺の背後に立って、俺の首を手で、切り落とした。
「死亡しました。デスポイントを2ポイント獲得します。」
「死亡しました。デスポイントを2ポイント獲得します。」
「死亡しました。デスポイントを2ポイント獲得します。」
「死亡しました。デスポイントを2ポイント獲得します。」
「死亡しました。デスポイントを2ポイント獲得します。」
「死亡しました。デスポイントを2ポイント獲得します。」
ボロス装備に魔力を通して、デス・ボロスを発動した瞬間、首を切り落とされ、また蘇り、首を切り落とされる。
痛みもなく、淡々とその工程はこなされてていった。
一体僕は、何回死んだのだろうか。
――そして僕は、2000回回目の死を遂げた。
「おめでとうございます。合計2000回目の死亡です。」
「それによって、称号・死に抗う者を獲得しました。」
「そして、2000回目の死亡が行われた事により、デス・ポイントが特定の条件下以外、獲得が不可能になりました。」
「ユニークスキル・死神の管理者権限が与えられます。」
「到達ボーナスにより、称号・死神が与えられます。」
ただ工程の様に殺され続けて、勝ちたいと思ったのに届かなくて――
僕は今まで慢心していた――いや、慢心し過ぎていた。
この戦闘で、自分が如何に無力かを知ることが出来たと思う。
そして、こうする事しか出来なかった自分が、許せなかった。
難しい事は考えていなかった。
――今度こそ強くなろう。
そう、思ったんだ。
そして俺は、俺の持っている、全てのスキルレベルを、MAXにした。
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ステータス
名前 ノール=アムガミスタ
職業 勇者 ペナルティ(盲目)
特性 不老不死
称号 死神(管理者権限)
武具 頭部 ボロス・ヘルム (真名解放)
上半身 ボロス・アーマー (真名解放)
下半身 ボロス・レギンス (真名解放)
脚 ボロス・ブーツ (真名解放)
右手 ボロス・ソード(真名解放)
左手 ボロス・シールド(真名解放)
アクセサリー ボロス・リング
レベル18 次のレベルまで970/18000
能力値
筋力︰235(+60)魔力︰178(+120)
体力︰184(+20)防御︰180(+240)
知力︰180(+10)魔防︰188(+140)
能力値ボーナス 残り0pt
スキル
剣術 100/100レベル 極級
言語理解 100/100レベル 極級
空間・魔力関知 100/100レベル 極級
剣神・剣豪闘気 100/100レベル 極級
剣神・神速斬撃 100/100レベル 極級
ユニークスキル
「デス・カウント」(2000/2000)
「死神の管理者権限」(未発動)
デス・ポイント 3500pt
イベントリ
「名無しの片手剣」×1
「未開封の宝箱(ボス級)」×5
「ボロスダンジョン攻略の証」×1
「ボロスの血液」×6
「ボロスの爪」×10
「ボロス・リング」×3
「10万ゴールドの袋」×28
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どうも、作者の椋鳥です。
やっぱり小説を書くことは楽しいですね。
書いていると心が晴れるような、そんな気がします。
最後になりますが、誤字脱字等ありましたらコメントで書いていただけるとありがたいです。
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