50. 海
「みぃ、起きて。」
「ん、おはよう。」
「おはよう。」
「海だ!!」
今日は結衣と寛太とほくと海へ行く。夏休みが始まって1週間が経った。ほくのおかげで夏休みの課題もしっかり進められている。
「みぃ、テンション高いね。笑」
「うん!楽しみ!!」
「かわいい。笑 ご飯食べよっか。」
「うん!」
やっと勉強の息抜きができる。楽しみ。
「いってらっしゃーい!」
『いってきます』
支度をして家を出る。
「結衣ー!寛太!」
「美蘭!会いたかったよー!」
「美蘭も会いたかった!」
「お前ら1週間会わなかっただけだろ。笑」
「寛太、うるさい。」
「はい、すみません。」
寛太と結衣が言い合いしてる。笑
微笑ましい。
「海だー!!!」
「やばい!テンション上がる!!」
「いい天気!!」
4人でバスに乗り、海に着いた。天気も良くて気持ちよさそう。
「美蘭、着替えよー!」
「うん!ほく着替えてくるね。」
「いってらっしゃい。帰ってくる時、これ着て。てか、迎え行く?」
「着替える所すぐそばだから。笑」
「もう、北斗過保護すぎ。美蘭、いこ。」
「うん!」
ほくにパーカーを渡された。暑いのに。でも、着て行かないと怒られそうだから、着ていこう。
「美蘭、水着めっちゃ似合ってる!」
「結衣もめちゃくちゃ似合ってる!可愛すぎ!」
「ありがとう!美蘭スタイル良すぎる…。おっぱいデカ…。」
「もう、それいつも言うじゃん。笑」
「女の私でもドキドキするもん…。」
「なにそれ。結衣かわいい。笑」
結衣かわいすぎる。笑
「美蘭、パーカー着てく?」
「着てくよ。結衣も?」
「うん。寛太に着てこいって言われた。」
「寛太、意外と過保護。笑」
「北斗に比べたら全然だけどね。笑」
「そうかも…笑」
寛太が結衣に過保護なの意外。結衣大切にされてるなぁ。すごくお似合いな2人。
「美蘭、行こ!」
「うん!」
着替えが終わり、更衣室から出る。
「あつーーい!!」
「パーカー着てると余計暑いね…。」
今日すごく暑い。日焼け止め塗ったけど、焼けそう。
「お待たせー!」
「おー!お帰り!」
「お帰り。」
ほく達のところへ戻る。
「美蘭、フードかぶってるの?笑 めちゃくちゃ可愛いんだけど。笑 小動物みたい。」
「日焼けしそうだから被ったけど、もう暑くて無理。もうパーカー脱いでいい?」
「いいよ。水着見たい!!!待って。俺、ファスナー下げていい?」
「北斗キモすぎ。笑」
寛太に気持ち悪がられてる。笑
「ね、みぃお願い。いいでしょ?」
「ファスナー?なんで?美蘭一人でできるよ。」
「うん。だけど俺がやりたい。ね、いいでしょ?」
「別にいいけど。」
「よっしゃ!!!!」
ファスナーを下げたいみたい。なんでそんなに喜んでるんだろう。笑
「下げるよ。」
「うん。」
ほくがパーカーのファスナーを下げる。
「どうしたの?」
ファスナーが半分くらい下げられたところでほくの手が止まった。
「やばい…。」
「なにが?」
「めっちゃエロい…。」
「変態。」
「やばすぎ。」
「もう、暑いから早くして。」
「寛太見るなよ。」
「はいはい。」
「マジでエロすぎ。やっぱずっとパーカー着てる?」
「無理。早く。」
「…はい。」
ほくがやっとファスナーを全部下ろしてくれた。
「ねぇ、エロすぎ…。もう無理。」
「ほく、みぃの顔見てないよね。」
「すみません…。」
胸ばっかみてくる。変態。
「美蘭泳ご!」
「うん!泳ぐ!」
結衣に誘われて浮き輪を持って海に向かう。
「美蘭、俺も行く。」
「俺もー!」
4人で海に入る。
「きもちー!!」
「最高!!」
「生き返るー!」
今日、すごく暑いから海の中はめちゃくちゃ気持ちよかった。
「美蘭、あんまり遠く行かないで。笑」
「楽しい!」
「楽しいね。俺から離れないでね。」
「はぁい。ねぇ、みぃ浮き輪の上に乗ってみたい。ほくやって?」
「ん。いいよ。」
ほくが海でお姫様抱っこをして、そのまま浮き輪に乗せてくれた。寝そべってるみたいで楽。
「みぃ、かわいい。」
「ありがとう。笑」
「エロすぎ…。」
「はいはい。」
「かわいい。」
「ほく、それしか、」
「ふっ笑」
「ねぇ!他の人いる!」
ほくにキスされた。周りにいっぱい人いるのに。
「バレてないよ。」
「分かんないじゃん。」
「大丈夫、大丈夫。」
「もう、ほくおろして。抱っこ。」
「はいはい。」
ほくに抱っこしてもらい浮き輪から降ろしてもらう。
「みぃ、顔赤い。笑」
「ほくがちゅーするからだもん。」
「可愛すぎ。」
「うるさい。」
「みぃ、浮き輪から降りたけど、抱っこは降りないんだ。笑」
「…もう降りる!」
「え?降りちゃっていいの?笑」
「…降りる。」
「えー、どうしよっかな。でも、降りたら石とかで足怪我しちゃうかもよ?」
「じゃあ降りない。」
「うん。降りないでいいね。」
「うん。」
「かわいい。抱っこのままがいいんだ。笑」
「ほく、ムカつく…。」
「えぇ。怒ってる美蘭ちゃんも可愛い。」
ほくいじわる…。いっぱいからかってくる。
「美蘭ー!ご飯食べよー!」
「うん!食べるー!」
結衣に呼ばれ、結衣と寛太がいる所へ戻る。
「ほく、もう降ろして。」
「はーい。笑」
ほくに降ろしてもらう。
「足痛くない?」
「うん。全然大丈夫。」
海の中は歩きにくいけど、怪我はしなさそう。
「お腹すいたー!」
「美蘭も!」
「何食べる?」
「いっぱい出店あったよね!」
「うん!見に行こ!」
「うん!」
海から出て、結衣とお昼ご飯を買いに行くことに。ほくと寛太は荷物があるから待っていてもらう。
「美蘭、行く前に水飲んで。」
「はぁい。ほくありがとう。」
ほくにお水を渡され、飲む。生き返る。
「あと、パーカー着て行って。」
「えぇ。やだ。暑いもん。」
「無理。着て行って。」
「やだ。」
「じゃあ、俺も着いてく。」
「寛太と待っててよ。」
「そうだぞ。北斗。俺1人にする気かよ。」
「…じゃあ、パーカーだけは着て行って。お願い。」
「…もう分かったよ。」
「結衣もパーカー着てけよー!」
「はいはい。」
ほくがうるさいから、パーカーを着る。ファスナーを1番上まで上げられ、フードも被らせられた。結衣も寛太にパーカーを着させられてた。笑
「美蘭行こ!」
「うん!行ってきます!」
「気をつけてね。なんかあったら連絡して。」
「はーい。」
色々あったけど、やっとお昼ご飯を買える。
「美蘭、暑くない?」
「めちゃくちゃ暑い…。」
「だよね。脱いじゃう?笑」
「脱ぎたい!!笑」
「脱ご脱ご。こんな暑い日にパーカー着てたら倒れる。」
「本当だよね!」
もう暑すぎてパーカーを脱いだ。ほくたちのところに帰るときにまた着よう。
「美蘭、何食べる?」
「んー、焼きそば!」
「いいね。寛太達のもテキトーに買ってこ!」
「うん!美蘭、かき氷も食べたい!」
「最高。今日ほんとに暑いね。」
「うん。溶けそう…。」
いっぱい食べ物を買えた。ほくたちのところに戻ろう。
「お姉さん達、一緒に遊ばない?」
男の人4人組に声をかけられた。多分同い年くらい。
「彼氏いるんで。」
「えー。いいじゃん、遊ぼうよー!」
「無理です。」
結衣が男の人たちと話してくれてる…。怖くて何もできない…。
「こっちの子は?スタイルめっちゃいいね!てか、可愛すぎる。遊ぼうよ!」
「…ごめんなさい。」
「マジで可愛い!!」
「え!やばい!めちゃ可愛いね!!」
「ほんとだ!可愛い!!連絡先交換しよ!」
男の人4人に囲まれる。怖い。
「…ごめんなさい。」
肩や手を触られる。怖すぎる。
「美蘭!」
声が聞こえた。名前が呼ばれた方を見るとほくがいた。
「なにしてんの?」
「ほく…」
すごい怒ってるのが分かる。ほくが来た途端に男の人たちはどこかへ行ってしまった。
「なんでパーカー着てないわけ?」
「…」
手に持っているパーカーを見たほくに聞かれる。
「みぃ、怒るよ?」
「…」
自分が悪いけど涙が出そう。
「…ほく?」
「怖かったね。」
「…うん…ごめんなさい。」
すごく怒ってるけど、ほくに優しく抱きしめられ涙が止まらない。
「寛太と結衣ちょっと先戻ってて。」
「分かった。先行ってるな。」
ほくがそう言い、結衣たちは荷物が置いてあるところへ先に戻って行った。
「みぃ、ちょっとあっち行こっか。」
「…うん。」
ほくに人気がない、ベンチがあるところへ連れてかれた。
「みぃ、もう泣かないの。」
「…泣いてない。」
「泣いてるじゃん。大泣きしてるよ?笑」
ほくがずっと座った状態で抱っこしたまま抱きしめてくれる。
「怖かったね。」
「うん。」
「落ち着いた?」
「うん。」
落ち着いてきた。
「みぃ、なんでパーカー脱いでたの?」
「…暑かった。」
「そっか。もう少し薄いの持ってこればよかったね。ごめんね。」
「…」
「でもね、男はマジで性欲の塊なの。だから、我慢して着てほしいの。」
「…うん。」
「ん。じゃあ、戻ろっか。」
「…ほく、」
「ん?」
「ぎゅーして?」
「ん、はい。」
ほくがもう一度ぎゅーしてくれる。
「ほく、ごめんなさい。」
「うん。」
ほくがぎゅーしながら頭を撫でてくれる。
「みぃ、行こっか。」
「うん。」
「美蘭ちゃん、水着可愛い。」
「ありがとう。笑」
「エロいし…。俺理性崩壊しそうなんだからね?」
「はいはい。」
「ねー、帰ったらエッチしよ。」
「んー、疲れてなかったらね。」
「えー!絶対する。疲れないようにあっちまで抱っこしてってあげようか?」
「やだ。」
「えぇ。」
結衣たちのところへ戻る。
「美蘭、お帰り。」
「うん。お待たせ。」
「美蘭、ごめんね。パーカー私が脱がせたようなもんだから…。」
「全然!美蘭も暑かったし脱いで正解だったよね!」
「おい、美蘭。」
「はい、嘘です…。」
「美蘭と分かれてから、寛太にめっちゃ怒られた。笑」
「そうだったの!笑」
「ひどいよねー!」
「ねー!笑」
「お前ら調子乗んなよ笑 結衣から電話来た時、北斗がナンパしてきた奴らに何かするんじゃないかと思って俺マジで焦ったんだからな。」
『すみません。』
「結衣、連絡くれてありがとう。」
「うん。こっちこそ、2人とも助けに来てくれてありがとう。」
男の人たちに囲まれた時、結衣が寛太に連絡して、2人が助けに来てくれたみたい。本当によかった。
「ねぇ、みんなで写真撮ろー!」
「いいね!!撮ろ!」
結衣の提案で写真を撮る。
「撮れた!美蘭と北斗2人で撮ってあげる!」
「本当!ありがとう!」
ほくとのツーショットを撮ってもらう。嬉しい。
「結衣たちも撮るよー!」
「え!ありがとう!」
結衣と寛太のツーショットを撮る。2人ともお似合い。
「SNSに投稿していい?」
「うん!いいよ!美蘭も、SNSまたやろうかな…。思い出残したい。」
「やりなよ!」
「やりたい!新しいアカウント鍵かけて作ろうかな。」
「それいいね!前のアカウントは消しちゃうの?」
「うーん。どうしようかな…。よく、投稿して欲しいってメッセージ来るんだよね。」
「美蘭にもファンが!笑」
「ファンじゃないよ。笑 でも、今フォロワー3000人とかになっちゃって、みんなの写真載せてなんかあったらて思うと怖いし…。」
「じゃあ美蘭の自撮り載せたら?笑」
「絶対やだ!!笑」
「絶対需要ある!!」
「ないない。笑」
「私は別に美蘭の今のアカウントで載せてもいいよー!」
「え!本当に?」
「うん!私もSNS鍵アカじゃないし!」
「じゃあ、結衣とのツーショットは載せようかな!」
「うん!いいよ!」
「美蘭、俺も載せて。」
「え、ほく絶対嫌がるかと思った。」
「私も思った。北斗いいの?」
「うん。美蘭を狙って変な男が寄ってこないように。」
「そういうことか。北斗が人気者になりたいのかと思った。笑」
「美蘭も一瞬思った。笑」
「俺も載せていいぞー!」
「寛太も?じゃあ、今日の写真載せてもいい?」
「いいよー。」
「みんなありがとう!」
SNSに載せていいと言われた。今日の写真、後で投稿しよう。
「そろそろ帰る?」
「うん!楽しかったー!!」
写真を撮って、また少し泳いだ。すごく楽しかった。
「ただいまー!」
「おかえりー!楽しかった?」
「うん!めちゃくちゃ楽しかった!!」
「よかったね。2人ともお風呂先入る?」
「そうしようかな!ほく入ろ。」
「うん。」
今週はほくの家に泊まる。帰ると麻美ちゃんが出迎えてくれた。
「みぃ、顔赤いね。」
「絶対焼けた…。」
「焼けちゃったかもね。笑」
日焼け止め何回も塗り直してたけど、日焼けで肌が赤くなってしまった。
「ヒリヒリする…。」
「ちょっと温度下げるよ。」
「うん。」
「痛い?」
「さっきよりは大丈夫。」
「よかった。」
シャワーのお湯が熱くてヒリヒリした。
「今日はシャワーだけにしよっか。」
「うん。」
お風呂から出てほくに髪を乾かしてもらう。
「みぃ眠いでしょ。笑」
「うーん。」
寝ちゃいそう。
「みぃ、髪の毛乾いたよ。ご飯食べよっか。」
「はあい。」
お風呂から出ると麻美ちゃんがご飯の用意をしてくれていた。
「2人とも疲れ切ってるね。笑」
「美蘭起きて。」
「んー。起きてる。」
「もう寝そうね。笑 ご飯食べて今日は早く寝なね。」
「はぁい。」
途中で何度も寝そうになりながらなんとか食べきった。寝る準備をしてほくの部屋に行く。
「楽しかったぁぁ。」
「俺も。みぃ可愛いかった。」
「ほくもすごくかっこよかった。腹筋ドキドキした。」
「腹筋好きなの?笑」
「うん。好き。」
「えー。頑張って鍛えないと。」
「へへ。笑 頑張ってね。」
「みぃ、服めくらないの。」
「えー。いいじゃん。みぃ、ほくの彼女だもん。」
ベッドに寝転び、だらだらお話する。ほくが腕枕してくれる。幸せ。
「ほく、ちゅーしたい。」
「ん。」
ほくがキスしてくれる。
「もっと長いやつがいい。」
「はいはい。」
長いのしてくれた。
「っん。」
「可愛い。満足した?」
「うん。」
「じゃあ、寝よっか。」
「え、」
「ん?」
「えっちは?」
「今日は寝よっか。美蘭、眠そうだし。」
「えぇ。したかった。」
「また今度しようね。」
「うーん。」
ほくにとんとんされる。えっちしたいのに、寝ちゃいそう。
「おやすみ。」
おでこにキスされる。
「…う…ん。」
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