パサド・イフトラ
むめい
プロローグ
「今日のゲストは先日発行部数一千万冊を超えた人気ライトノベル作家の加賀清澄さんです。」
はきはきとした声でキャスターが僕を紹介した。そこはある番組のスタジオで今日はライトノベル作家の特集ということで僕が呼ばれたらしい。
「どうも。加賀清澄です。よろしくお願いします。」
キャスターの通り僕はライトノベル、通称ラノベを書くことを仕事にしている。
「早速なんですが、いくつか質問よろしいでしょうか?」
「はいどうぞ。」
「加賀さんの作品のキャラクターはとてもよく作り込まれていますが、何か秘訣でもあるのでしょうか?」
僕の代表作であるユウヤミのアルカナはありがたいことにとても高評価を得ている。その中でも特にキャラクターがよく出来ていると言われる。
「そうですね、今でこそ登場人物の出来が良いと言われるんですが、僕が作品を書き始めた頃、えっと7年前なので高校一年の時は全くと言っていいほど登場人物を描けなかったんです。当時あった小説投稿サイトでもキャラがダメとたくさん言われたぐらいです。」
「そうなんですか!ではなぜここまで凝ったキャラクターを作ることができるのですか?」
「そうですね、それは小説を書き始めてから丁度一年経った頃からの出来事がきっかけです。」
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