伊佐ノスタルジア

nandemo arisa

第1話 プロローグ 思い馳せる街

街のビルの隙間風が冷たくさくらの頬を撫でた。

カバンについたストラップが揺れ、カバンの上で遊んでいるようだ。

早く春になって欲しいなーと会社員特有のスーツを纏いさくらは手をこすり合せる。目を閉じると脳裏には青々とした緑や美しく流れる滝、不思議な遺跡が思い浮かんだ。



伊佐はとっても いーさ

鳥神山 高くそびえー



帰りたい。

頭の中に流れる歌を思い出してさくらはそう思った。

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