首筋の太陽

寒気の続く今日こんにち

過ぎた夏の日に

思いを巡らせます


海を走る褐色の肌

オリーブカラーの長い髪からは

飛沫しぶきが立つ


まとめ上げた髪の隙間から

見え隠れする太陽

あまりの眩しさに目を細めた


並びの良い白い歯

歯に噛むその姿は

過ぎし夏の日の思い出






あとがき

寒気の続く今日この頃。

夏が似合うあの子は、相変わらず夏の太陽でした。

店のテラスから覗く、海を眺める彼女のまつ毛がとても上向きで、もう彼女の目の前には春を超えて夏があるのかな、とさり気なく思ったりして。


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