第20話 ルーペ&巾着袋というギミックの効用
さて、私が日々携帯しているこの爪切り、すでに申し上げた通り、ルーペがついております。
これはもちろん、爪切りに際して役立つことを意図してつけられたもの。
だけど、普通に携帯ルーペとして使用することも当然、可能。
だからこそ、前話で申しあげたような使い方ができないわけじゃない。
今となっては嗚呼、あれか、という程度のシロモノでしかないかもしれないけど、鉛筆の後ろに消しゴムをつけることを考案した人は、特許だか実用新案だかで、結構儲けたらしいですな。これもまさに、そのレベル。
特許は言い過ぎかもしれんが、かつての実用新案レベルの組合せではあります。
そもそも、爪切りだけなら、いくら高額なものであっても、持ち歩こうとは思わない。毎日使うようなものじゃないし、突如必要になるほどのものでもないから。
だが、ルーペという点に着眼すれば、人によっては毎日使うだろうし、そうでなくても、突如必要になる、とまではいわなくても、あればよっしゃ! となるような事態が発生することは、十二分に可能性がある。
わざわざ爪切りを携帯するようになったのは、このルーペのおかげかもしれん。
そういう見方もできりゃせんか?
というか、この爪切り、わざわざ「巾着袋」までついているではないか。
これは単に自宅などに置いておくだけじゃなく、持ち運びしてもらうことを前提としてパッケージされていることは明らかではないか。
この爪切り自体もいい製品なんだが、その価値をさらに高めているのは、ルーペと、青いきんちゃく袋なのですね。
こうして考えてみると、この二つの「ギミック」は、本体である爪切りを効用を、恐ろしく高めていることに気づかされます。
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