エレクトリック&マジック!
根村 菊真
プロローグ
冷たいコンクリートはどす黒く続いている。その上を当たり前のように歩いていくと、どっと疲れが押し寄せて来た。
毎日同じ道を歩いて行き来をして、そろそろ疲れて来た。別の道に進むのは簡単だけれどその踏ん切りがつかない。
街灯の光に虫が集まっている。立ち止まってそれをぼんやり眺めた。
私もあの虫の一匹に過ぎない。その奥には絵本のような三日月が光っていた。
昔、月に行きたいなんてずっと考えていた。今ではそれは無理なことだと諦めている。
いつからこんな風に夢のない人間になったのだろう。
その時、私の足元が白く光り輝きだした。
理解する間もなく、地面は無くなり、私はその中に落ちていった。
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