番外編.4

 「それより桃ねえ、早くご飯食べようよ」

話についていけなかったのか、楓がそんなことを言った。そういえば、まだご飯食べてない。ご飯の準備でもしますか。

 あれ、お母さんがいない。楓とご飯の用意をしていたら、ふとお母さんがいないことに気が付いた。

「蓮、お母さんは?」

ご飯の用意をしながら、蓮に聞くと

「お母さんならウォーキングに行ってくるって言ってたよ。それでね、桃ねえが起きてきたら、ご飯お願いって伝えてって言ってた~。楓、ちゃんと桃ねえに伝えた~」

楓が答えてくれた。

「楓ありがとう」

私は楓にこんな寒いのに朝からすごいなぁ、やっぱり私が朝ごはん用意するのねって思ってたら、

「桃ねえ、楓ごはんじゃなくてパンがいいなぁ」

と言いながら楓がパンを持ってきた。そしたら、蓮も

「俺の分もよろしく。できれば、目玉焼きもほしいな」

とかめんどくさいことを頼んできた。

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