番外編 桃の冬休み.1

番外編.1

これは桃が中学校二年生の冬休みの話です



ピピピ、ピピピ。枕元に置いていた目覚まし時計の音で目が覚めた。カーテンを開けると、なんと雪が降っていた。

「うわっ、寒い。布団から出たくないな」

そんなことを呟いていると、階段をバタバタ上ってくる音がした。



バタン、勢いよくドアが開いて冷気とともに入ってきたのは、かわいい妹の楓。

 「桃ねえ、おはよう!」

朝からげんきよく挨拶をして、寝ている私の上に乗ってきた。

「おはよう、楓。今日も元気だね。でも、お姉ちゃん眠い。もうちょっと寝かせて」

「嫌だ。桃ねえ早く起きてよ~」

白い肌を桃色に染めながらそんなことを言ってくる。かわいくいったら、聞いてもらえると思って。まあかわいいから、聞きますけど。

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