あぶく銭が湧いたので使い切りたいが増える件

藤乃宮遊

1 あぶく銭が湧きました

プロローグ あぶく銭

「そんな拾っただけの石がそんな額で売れていいの?」


「いーんじゃなーい?」


 そこらへんの川辺で拾った石を液体につけて置くだけで1つ100万円に早変わりだ。

 確かに、この石には回復向上の効果が付与されている。


「とにかく、1000まん。もっとほしいってー」


「石を拾うのが面倒くさい」


「いらいすればー?」


「それもそうか。めっちゃ高額報酬にしとこう」


「ぎゃくにうけてくれなさそー。はい、あとこれ」


 20億の値がついたオークションページ。

 それは、ダンジョンで拾った液体を100倍に薄めたもの。


「うわぁ。また増えた」


 倉庫にはそれが1000本以上放置されている。

  

「気楽に売れないわ」


「さっき、しんじんにわたしたー」


「そいつら資産家じゃん」


「これがむちのきょーふ」


「税金とか大丈夫かな。取られないといいけど」


「ほーこくしなければいい」


「脱税だ!」


「つぎは、なにする??」


「あー。特に考えてない。へいシ●。お金の使い道」

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