第2話 私の就職先は保険営業

入社前には、身近なひとに就職先を伝えることがある。

例えば親、ゼミの先生、同級生、バイト仲間。


友達に就職先どこなの?と聞かれた凛子は保険の営業とつたえると

「営業は大変そうだね。ノルマとか有りそう」と言う子が多かった。

しかし、ノルマは無いと聞いていた凛子は『大変かもしれないけどノルマは無いんだって!!』とみんなに伝えていた。


バイト先のパートさんにも就職先を伝えたところ、顔を険しくして「営業しないでね」と強く言われた。


思えば、これが凛子にとって一番最初に受けた衝撃的な言葉だった。


なんでこんなに距離を置かれたのだろうという疑問の答えに気付くのは、入社してからだった。


こんなことを言われ距離を置かれてからは自信を持って就職先を伝えることが出来なくなった。


凛子はパートさんから謎に置かれた距離に疑問を抱きつつ社会人へなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る