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@I-Nameless

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第4文明期


この頃は地球と言う惑星の概念は有るがその地球に居るのは…


生物なのか無機物なのか解らない存在『ネクスト』が跋扈しているに等しい…と言うよりも『ネクスト』以外の存在が確認出来なかった、


ネクストの具体的な形は把握が出来無い。不可能に等しい、


そんな第4文明期も終を迎えた。


ソレは第4文明期よりも昔の第3文明期時代に遭った。


第3文明期の終わりを招いたのは人では無かった、


遥かなる太古に進化出来ず地下深く封じられた何かが地球を蛹に見立て突き破り壊滅、


その後、


幾つかの計画中が在った第5の計画、


第2文明期時代の地球へ時空間転移を行い地球の一部を切り取り異次元へ飛ばすと言うもの、だがこの計画は大きな問題が遭った、


本来の地球と切り取られた地球の一部は互いに惹かれ合うのだ、


そしてとうとう。その2つの地球は衝突した、


ソレを止める為の第6の計画が発令された、貼るかな昔の第1文明期の地球へ時を飛び越えて…


第5の計画を見事に止めたネクスト。『村雨丸』は其処で『人』と言う存在の総てを語った、


その中でネクスオベロン或る事を知った。


『親ガチャ』


親を選べれないとは言えその親のせいで子が理不尽な目に遭い最悪死亡する、


親で無くても、子ガチャ、家庭ガチャ、学校ガチャ、会社ガチャ、社会ガチャ、


歴史は変えられないとは言え…悪に等しいとは言え…


ネクスオベロン一派はそんな人達を『転生』で救済しようと考えついた。


勿論その事を別のネクストに邪魔されない様に、囮として別の計画を進めて、


開始した。


ネクスオベロン達は『たった1つの願いの為の戦い』を実行して。本命をネスクティターニアンが行った。


心に言い知れない苦しみを抱えた男性が居た、


そんな人がある日の夜の事、人気の少ない通りを歩いていたら見知らぬ何かが現れた。


背中に蝶の羽を羽ばたかせて来た、


男性が突然の事に驚き腰を抜かすと、


[怖がらくても私は貴方を救いに来ました]


男性は良く解らない、


[わたしはネクスティターニアンと申します]


「…お…おう」


[貴方は何か苦しんでますか?]


「…」


[分かるんですよ、貴方の苦しみを。破滅に向かうなら其れを止める為にわたしがいますから]


「なら話すさ、実は」


その男性は自身の将来を親に因って全部先んじて潰されたゲスだったのだ、ある一言から一縷の望みをかけたが其れすらも駄目だった。


[…ならわたしにお任せを。今直ぐ貴方を良い親の子供に成れる様に転生させましょう]


「本当ですか?」


男性は驚きと期待に満ちた目でネクスティターニアンを見た、


[ええ。出来ますとも、其れで貴方は此れから良い親の子に成りますから、その子供はどう成りますか?]


「…なら俺は高身長、魅惑の乳、魅惑のくびれ、魅惑の尻の女神的女体の女性に成って見たいデス!」


[…男の子は素直が一番だね…では始めます]


そう言ってネクスティターニアンは数秒の沈黙の後、男性の影も形も消えた。


産婦人科医院


「頑張って下さいもう直ぐです」


産婦人科医は出産を始めた妊婦に必死に声をかけて励ました、


そして。


「おめでと…」


産婦人科医と看護師はあ然とした。


その赤ん坊は…へその緒が付いて無いのだ。


一体どう言う事か、よく分からないしまま誕生を祝福した…


数年後、


「あっコラ!抵抗しないの」


その赤ん坊は長身グラマー女性に成長したが、その女性は愛するモノに狂った程に重い愛を捧ぐヤンデレと成った。


意中の青年の男を監禁して甲斐甲斐しく世話しようとしたが。


最初は抵抗して来た、その度に。


「聞き分けは言わないの」


ビンタした、


「痛かったでしょ、もうそんな事言っちゃ駄目だよ」


少しづつだが。


「…キスして?うん良いわよ」


濃厚なキスをした、


そして。月日が立ち、


「…え?結婚したい?ずっと傍に居たい?じゃしようか結婚」


二人は結婚した。


冬のある日、


夫と一緒に予防接種を終えた直後。


他に目線は行く筈なのに女性が視界に入ったのは看護師にエスコートされてる認知症の老人だ。


初めて出会う筈なのにその女性は何処か見覚えがある、その老人に向けて、


「フフフっフフフフフ」


邪悪な笑みをした。

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