第2話
「この子うそつきなんです!」
はじまりは学級委員長の山本さんの言葉だった。
物語とかで事件が始まるようななんかいやだなみたいな天気じゃなくて。
長い梅雨の切れ間の良く晴れた日だった。
「花、遅刻するよ。早く起きなさい」
1日の始まりを告げるのは、いつも母の怒鳴り声で。
「もう、7時15分だよ」
そうせかされて起きるとまだ十五分にはなってなくて。窓が空いているのか、
妹が騒いでいるのかいつも通りの騒がしい我が家の風景で。朝ごはんはいつも
と同じ白ごはんとお味噌汁。ザッ日本っていうご飯。
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