ここから、新しい恋が始まります。いや、始めさせて頂きます!!

安城 宇渡

プロローグ 屋上での告白

 2021年12月01日、僕は、屋上にいる。季節も季節で、とても寒い。そして、僕の前には、同級生の、七瀬帆波ななせほなみがいる。

 ここにきた理由は、目の前にいる七瀬さんに告白をするためだ。普段は屋上に登れないのだが、教頭先生に理由を話し、特別に屋上へ登る許可を貰ったのだ。 もちろん、教頭先生には笑われた。クソ、あのハゲ瓢箪ひょうたん


 「七瀬さん。いきなり呼び出してごめんなさい。」

 「それは別にいいよ。どうしたの?」


 七瀬さんは、優しく、笑顔で訊いてきた。僕はその優しさ、笑顔にれた。

 今日のためにどんなけ練習したか。練習相手は、ハゲ瓢箪(教頭先生)だ。どんなけ相談室で笑われたか。ついでにスクールカウンセラーの先生にも笑われたし。まぁ、いい練習になった。



 「七瀬帆波さん。僕は、あなたがこの学校に転校してきた時からずっと、好きでした。僕は、七瀬さんの優しさと、笑顔に惚れました。こんな僕ですが、七瀬さんが良ければ、僕と付き合ってください!」


 くすすっ


 「私も、ずっと堀田ほったくんのこと、正直言って好きだった。 笑顔が素敵で、よく話しかけてくれて、楽しい話をして、一緒に遊んで、とっても、堀田くんといる時間が好きだった。 こんな私だけど、よろしくね。」


 イコール、OKってこと!?


 「ははっ。成功したかぁ理玖りくぅ。おめでとう!」

 「おめでとう、堀田くん。」

 なんと、ハゲ瓢箪とスクールカウンセラーの田辺たなべ先生が見ていたのだ。


 「ちょ、聞いてたんですか?!?! ハg教頭先生、田辺先生!!」

 「///」

 危ない危ない、ハゲ瓢箪と言ってしまいそうになった。七瀬さんはと言うと、ほおを赤く染めている。

 

 「これからよろしくっ!理玖りく!」

 「よろしく、帆波ほなみ


 二人の恋が始まった。


 「「新しい恋、始めさせて頂きます!!」」



 新しい恋に、うご期待。

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