デブの異世界転生 〜振られたけど異世界転生したから、なんでもいいや〜

第1話

 バシン

「よう君なんで・・ 何で痩せないの・・・痩せてた時はまだマシだった!よう君は羊よりも太ってる豚よブタ!さようなら」

「なんだよ・・豚は体脂肪率凄いんだぞ」

 ボソッ

 バシン!バタン!!

 僕の初めて出来た彼女は、僕が100kgを超えた時に別れを告げられた。

 少し汗臭い部屋で悔しさと後悔となぜかスッキリした自分が、

 頭の中でグルグルと走り回っていた。

「あー気持ち悪い、そういや昨日から話し合いで食べ物食ってないなー腹へったな、ハンバーガー・・たべ・よ・・・かあ」

 バタン

 ッハ!!さぶ何で外なんだ?

 辺りを見渡すと、見渡す限りの草原青・青・・青!!自然だ!

 景色最高すぎ!!何だここ天国だ!!!と喜ぶべきなのかな?

 ぶるっ

 あー寒っ、夢なら覚めてくれユウに会いたいなーまたデートしてください・・はあアァ

「グギャッ?ユゥウゥ?」

 声のような鳴き声に気付き振り向くと、生ゴミとゴミ箱の中の匂いと共に、泥

まみれの汚い服、いや布切れを巻いた緑のバケモノ

 ゴブリンがいた

「えっあっあっあちょ、え、、は?」プ〜

 焦って屁が出た。

「グギャっギャキャキャ」

 顔らしき部位を赤らめて大笑いするゴブリンを見て怒りが湧いてくる

 くそっゴブリンがっ!!

 死ねっ死ね死ね何度も頭の中で殴り殺してスッキリする。するとゴブリンが笑い疲れたのか盛大にいびきをかいて寝ていた。

「何だこいつもっと恐ろしい奴かと思ったよ」っふーーぷっ・・・あっはは・・はーあ

「グギャっ」


 チロチロチローン 鈴の音と共に目の前に薄い透明な板が出てきた。

「うわっ!?ビックリした、、誰かいるのか?ってか、目の前の板邪魔だなぁ」ブンッスカ

「触れないなあ」

 人族:ヨウ

 職業:0

 称号:ゴブリンハンター・ゴブリンの理解者・妄想癖・放屁癖

 悲しみを知る男に進化します。

 と書かれた板。っぶん!!

 取り敢えず殴ってみるも変わらない

 尚、ゴブリンハンター・ゴブリンの理解者を統合して、

 新たなスキルに進化しますか?(成功率1%)

[Yes or No]

 異世界転生で間違いないな、、とりあえずYesだ。

 ブッブー 良くある音と共に続けて

 ゴブリンハンター・ゴブリンの理解者統合失敗

 称号を消失しました。

「あらら、無くなっちった、良くわからんけど後悪口しかないな、スキルとか無いかな、風よ吹け!!火よ起これ!!とか・・・無いかあ」

 ガタンガタン

「大丈夫かー?そこの人〜?」

 後ろから声がした。が今それどころじゃないんだよ

 目の前の板が消えない事に腹が立っていると、

「ヨカッタ!!人族だったらどうしようかと思ったヨ」

「え?」と振り返る瞬間

「そんな訳ないだすオラが見間違える訳ナイだす」

 悪臭と共にグギャキャキャと笑う

 冷や汗が一気に額に出てくる「クソマジかよ」

「何カイッタギャ?」「一緒ニ帰ルだす、ここの魔力は多過ぎて意地汚い人族が寄って来るだす」

 これバレたらヤバいよな、人ってバレたら、、、

「サッサトクルギャ、ッテコイツ!ヒトギャギャ」

 ゴブリンにしては優しい表情から獲物を見つけた怪物の顔に豹変していった。

「クソ人間ガ、世界ノ恥ガ」と右手に持っている、錆びて茶色の斧だったもので切り付けて、、、

「はっはっあぁぁ、危ないところだった。」顔を伏せて考える何かないか

 俺の豚みたいな顔ってゴブリンに、、似てないよな。

 目の前の寝たゴブリンを見ながら静かに寝やがって、転生がゴブリンみたいな顔だったら良かった。

 目の前の泥に顔をっ突っ込み顔や身体を泥まみれにする。

「何シテルだす?」

「風呂入ってるんだよ」

「面白イ奴ギャ」

 全身泥だらけになる頃に

 あそこだ!!あそこが魔力発生箇所だいくぞ

 遠くから数人の男女の声が聞こえてくる。

 すると緑色のゴブリンとわ思えない綺麗な服を着た奴が

「行く出す!あいつらはナイトタウンの冒険者出す」

「3ゴブじゃギリギリぎゃ、一旦引くぎゃ」

 と言うゴブリンはお前ゴブリンか!?と思うほど綺麗な顔立ちのイケメンゴブだった。

 二匹に言われるがまま同じ方向に走る

 このまま冒険者に助けてもらうべきじゃ?と思った時

「ファイヤーボール」

綺麗な声と共に大地に火の玉が飛んでいく野球ボールが燃えている?と勘違いしそうな玉が先ほどまでいた場所を火の海にする。

「な、なんちゅう技だ 少しでも遅れていたら、、」

「見たことないだす?なんちゅう田舎にいただす?」

「ここいらの部族じゃないギャ 後で話するギャ あいつら俺らに気付いてない内に、、、ってゴブリンキラーがいるギャ」

「本当だす って事わギャギャの敵討ちができるだす」

「ブブは逃げるギャ こいつらギャギャの仇ここで見失う訳にはいかないギャ!!」

こいつらゴブリンの癖に熱い友情良いじゃねえか

俺も一緒に

「火球」ゴオオオ

「俺は人間です!助けてください」

けたたましい音が真横を横切りすぐ後ろで爆発する

ドガーーン

無理無理無理無理なんだあれは死んだ当たってたら死んだ

「おいこの野郎声だけ可愛いババアだろ当たってたら死んでたぞ

ババアがーー」

「何冗談言ってるだす、速く逃げないとやられるだす」

遠くから4人組の冒険者が現れた

いたぞ!ゴブリン三匹だ行くぞ

あいつらこそ俺の事ゴブリンとして消しにかかってるだろ。

「ガガ今は任せるだす 絶対迎えに来るだす」

ブブと呼ばれたゴブリンが泣きながら俺に手を引っ張り逃げていく

訳も分からないまま俺の人生はどん底から急変していくのであった。





















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る