黒歴史について解説

エリー.ファー

黒歴史について解説

「先生、おやつはバナナに入りますか」

「逆ですよ」

「先生はおやつに入りますか」

「時と場合によりますね」

「先生はおやつだったことがありますか」

「自覚はありません」

「先生とおやつには何か関係がありますか」

「持ちつ持たれつといったところでしょうか」

「おやつにはバナナが必要ですか」

「おやつに聞いてください」

「バナナにおやつは必要ですか」

「バナナに聞いてください」

「おやつは、バナナのことをどう思っていますか」

「バナナが、おやつのことを思うように思っています」

「バナナですか、おやつですか、それとも先生ですか」

「何がですか」

「バナナと言ったら黄色、黄色と言ったらバナナ」

「輪廻ですか」

「黄色とバナナは先生になりますか」

「あなた次第です」

「バナナに近い先生でありたいですか」

「目標にはしていません」

「先生は黄色いですか」

「その質問は控えた方がいいです」

「おやつは黄色に限りますか」

「お任せします」

「バナナの中にいる先生ってどんな先生でしょうか」

「ねちゃねちゃでしょうね」

「先生とバナナ、黄色いのはどっちだ」

「バナナ」

「先生で始まってバナナで終わる黄色いものってなーんだ」

「バナナ」

「バナナに先生は合いますか」

「合いません」

「先生に黄色って合いますか」

「色よりも、まずはサイズです」

「バナナと黄色と先生に拍手を送ります」

「ありがとうございます」

「バナナ系先生のあるあるを教えてください」

「よく滑って転ぶ」

「バナナの皮はおやつに入りますか」

「推奨はしませんが、許可は出せます」

「先生はいつからバナナなんですか」

「バナナではなく、先生です」

「先生はいつかバナナになりますか」

「なる日が来るかもしれません」

「バナナと先生の間には何がありますか」

「絆です」

「先生は黄色が好きですか」

「嫌いではありません」

「黄色は先生を求めていますか」

「求められたことはありません」

「心理テストです。黄色と先生とバナナが、向こうから歩いてきました。最初に話しかけてきたのはどれでしたか」

「先生です」

「心理テストです。黄色と先生とバナナが夕食に出ました。最初に何から食べますか」

「バナナです」

「心理テストです。この世に黄色しかありません。何がありますか」

「黄色です」

「心理テストではありません。あなたは誰ですか」

「先生です」

「心理テストではありません。あなたはここ十年間、何を食べ続けていますか」

「バナナです」

「心理テストではありません。あなたはこの閉じ込められた部屋でずっと何色のペンキを壁に塗っていますか」

「黄色です」

「心理テストではありません。あなたは誰の何ですか」

「おやつです」

「先生は黄色くて、おやつによく似たバナナですか」

「違います」

「先生は最後まで先生でいられますか」

「難しいと思います」

「先生、バナナはおやつに入りますか」

「各自の判断で結構です」

「先生なら、バナナをおやつに含めますか」

「いいえ」

「先生、バナナ、おやつ。バナナ、おやつ、先生」

「はい、それがなんでしょうか」

「おかあさんっ、あっ」

「先生はあなたのおかあさんではありませんよ」

「あっ、ごめんなさい」

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