第2話 大学生×マッチング×アプリ

そんなわけで、大学生になった。志望の大学に受かり大阪に引っ越した。一人暮らしだ。とても快適で嬉しさでいっぱいだった。しかし、一年過ぎても彼氏は出来なかった。私の大学には男の子が少なすぎた。そして、将来同業者は嫌だった。彼氏が欲しかった。ひと肌に触れたかった。寂しかった。

 そんな風に思っていた日々に、友達が韓国語の課題をやろうと呼び出した。学校でなぜか流れで、マッチングアプリの話になった。彼女はとても一緒にいて楽で楽しくて、ノリで私もそのマッチングアプリをすることになった。マッチングアプリを入れたことは初めてでドキドキが止まらなかった。マスク越しの写真を上げ、趣味の本を挙げ、食べ物を挙げた。顔は全部写っていないのに凄い量の人からいいねが来た。驚いた。お互いにいいねし合うと連絡を取ることが出来る。なんて単純で、なんて簡単に男の人と連絡が取れるのだと驚いた。正直、嬉しかった。舞い上がっていた。マッチングアプリを初めて一日目はそんな感じで終わった。

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