ダレ?
さまえる
部屋の明かり
上司「お前これ何回目の失敗だよ。猿でもわかるだろうが」
俺「すみません。すみません」
上司「お前辞めれば?向いてないよ。まぁお前なんて雇ってくれる会社なんてないよな。ハハハハハハ」
俺「すみません。すぐにやり直してきます」
俺は自分の椅子に戻り資料の修正を始める。
親友A「お前も大変だな。あの上司のターゲットになるなんて。」
俺「俺が失敗しただけだし」
親友B「米田さん評判悪いよね。あの人のせいで何人辞めたんだろうね」
『上司の名前は米田と言う。あの人のパワハラとセクハラで俺は入社して2年目だけど俺が知っているだけでも30人は辞めていった』(心の声)
親友A「仕事、手伝うよ」
『親友AとBは仕事が早い』
俺「いや悪いよ。俺もう少しで終わるし」
親友B「分かったわ。早く帰れよ」
親友A「じゃあまた明日な」
俺「また明日!」
親友AとBが帰って行った。
チクタクチクタク
部屋では針の音が聞こえる。
俺「やっと終わった~」
疲れすぎていたのか声に出てしまった。
腕時計を見ると針は21時を指していた。
俺はカバンに書類を入れて会社を後にした。
人通りが昼よりも少ない道路を歩きながら考える。
『今から家に帰ってご飯を作ると寝るのは24時かな。
そうだ。コンビニでご飯を買って帰ろう』
コンビニに寄った。
『今日は肉が食べたいな』
おにぎりとチキンを買って帰っている。
マンションの下に着き、俺の部屋を見ると明かりがついていた。
『あれ?電気消し忘れたっけ?』
俺は疑問に思いながらもエレベーターに乗った。
ピン
俺が住んでいる部屋の階に着いた。
俺は部屋の鍵を開けようとドアノブに鍵をさす。
しかし、鍵を回すが回らない。
何回も繰り返すが一向に回る気配がない。
部屋を間違えたのかと思い番号を確認するがしっかりと俺の部屋の番号だ。
ドアノブを回してみると
ガチャ
ドアが開いた。
『え?俺カギ閉め忘れたっけ?』
ドクンッドクンッ
心臓の音が聞こえる。
俺は恐る恐るドアを開けて覗くように見た。
そこにはもちろん誰かがいるわけではないため俺は安堵した。
玄関に入るが誰かが入った形跡はない。
玄関からまっすぐ行くと扉がありその奥にキッチンと寝室が一緒の部屋がある。
玄関の左側にはお風呂とトイレがある。
俺はまずお風呂とトイレを覗き込んだ。
そこには何もなかった。
ドキドキしているまま部屋に向かった。
扉越しでは何も音は聞こえない。
『恐らく電気を消し忘れただけだろう』
カチャッ
扉を開ける。
トントントントントン
誰かがいる!?
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