第2話 留学のきっかけ
実家がどビンボーだった横海は、「将来何になりたいかはわからん。でも金は稼ぎたい!親に楽させたい!」という、ハングリー精神の塊のような大学生でした。
友人から名付けられた字名は「昭和の苦学生」。
寝る間も惜しんで週六日、三つのバイトを掛け持ちし、しかも授業も取りまくってました。(今考えると、「なぜそんなに取ってた? ちゃんと将来考えてたか? 具体的に」という科目もだいぶ取ってたましたが)
後方に固まりがちな講義室の中で、最前列に陣取る私は、大学生活を謳歌する学生たちからは変人扱いされておりました。
そんな中、「塾でバイトしてるし、教職とかいいかも」と、安易な気持ちで教職過程を取り始めたのですが。新設学部だったこともあり、大学側の方針転換により、教職を諦めなければならなくなってしまったのです……!
教職への道が途絶え、途方にくれる横海。
で、どういう方向に舵を切ったかというと。
「よし、留学行こう! (グローバル時代だし! 英語喋れて損はないだろ!)」
ってな感じで、「よし、京都へ行こう」のノリで、留学を決めたのでした。
幸い、バイトしまくって軍資金はありましたし、成績も悪くなかったので、トントン拍子で、大学の制度にあった、「大学が費用全部持ちの派遣留学」に見事合格。
晴れてアメリカ留学の道がひらけたのでした。
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