第2話 モーニングコール 2
新宿署のものですけど
女性が自殺未遂しまして、
ここにいる女性が
あなたのせいだって言い張っているものですから。
ちよっと変わります。
ねえ!何言ったのよ!
死ぬところだったんだよ!
あんたのやったことわかってるの?
頭が痛かった。
昨夜の記憶がない。
あんた!死ねよ!って言ったのよ!
悪魔だよ!あんたは!!!!
彼女はもうモデルもできないんだよ!!!!
代わりました。新宿署のものです。
普段なら、署まできてもらうところですが
込み入った話なようだし、事件性もないので大丈夫です。
彼女の友人の方には
私の方からよく言っておきます。
失礼します。
電話が切れた。
記憶の片隅に「じゃあ、死ねよ!」
と言った記憶がある。
でも、わからない。
1ヶ月後。
夜中にドアをノックされた。
開けるとあいつが立っていた。
入っていい。ごめんねこんなことして。
と言って包帯の巻かれた左手を見せた。
俺は本当に死ねって言ったのか?
いいや?本当は、好きだって言ってくれたのよ。
じゃあなぜ?
あなたが離れていく予感がしたの。
入れよ。
あれ?まだ私の歯ブラシがある。
誰もいないって言ったろ。
忙しかっただけだよ。
初めてここでSEXしたんだよね。
そうだよ。あのロケの後だよ。
私ってバカ?
かもな?
二人で裸になって獣のように
愛し合った。
自分が、なぜSEXしてるのかわからなかった。
ただ、とてつもなく気持ちがよかった。
翌朝、またモーニングコールで起こされた。
あいつはいなかった。
今度の電話の相手は、
会社の総務の女の子だった。
モーニングコール @osamumoriyaGO55
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