第4話 お家へ帰ろう
更に、あれやこれやと話をした後、マルセリーノはマレーロの家を辞した。
マルセリーノは玄関で待っているムーを見つけると、
「やっぱ寝てるやん」
そう呟くとムーのそばへ行き、
「マレーロの奴、何を言いたかったんやろ? ムー寝とるで」
と独り言を呟くと、ムーはゆっくりと首をマルセリーノの方へ向けて、
「パドレ、お帰り。次は何処行く?」
と言った。
「せやね、マレーロん家で長居してもうたし帰ろか」
そう言いながらムーの首にまたがり、
「ほな、帰りまっか」
「うん、じゃ行くね」
「ぶっ」
兎は跳ねるものである。
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