最終章- 結末

 式から1ト月がたち、私は、週に2回、会社に船に乗って通い、後はオンラインでやり取りさせてもらっていた。、民宿も予約が入ると手伝いに行くという生活だった。ペンション経営で移り住んできた人の子供で小学校2年生の女の子が、披露宴にも来てくれていたが、絵が好きだというので、民宿の1部屋を借りて、週に2回教えていた。玄関にも、私の絵を飾らしてもらっている。モトシは、相変わらず、休みの日には、潜っていた。


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 1年後、私達の間に、女の子  実海みうみが産まれていた。産まれた時は、民宿「力丸」のおばさんが、手伝いに来て、慣れない私に、色々と教えてくれたり、お世話してくれていた。


 私は、地元の集会所を提供してもらえるようになり、4人の子供達に教えていた。みんな、友達との間がうまくゆかなくて、絵に興味がある子供達だったけど、この教室に来るようになって、4人は仲良くなって、うちとけて明るくなってきた。学校でも少しづつ、友達も増えていっているみたい。そのうち、絵を画くだけでなく、宿題なんかも、助け合ってやるようになっていた。子供達の変化に小学校の先生も、興味を持って、見に来てくれた時


「芳子ちゃん 疲れたら、無理しないで、休んでお空を眺めていたら・・ みんなも無理しないでね」と、私は、みんなに声を掛けたら、みんなが明るい声で返事を返してくれていた。


「すごーい みんな、楽しそうでー 元気よね 今ではね、授業中も、一生懸命にね話を聞いてくれるようになったの」と、先生は感激してくれていた。そして、その後、役場からも画材などの支援もしてくれるようになった。


その後、村長さんも見に来てくれて、


「何処から、聞いたのか 学童留学も受け入れてくれるのかって、問い合わせが、2.3あったんだ。移住してくれて、ペンションをやっている人達がSNSで発信してくれているみたいだよ。通っている学校に馴染めない子なんだけど、自然の中だとうまく行くんじゃぁ無いかと 好きな絵を画いて伸び伸び育ってくれれば良いんだとか言ってきてな だけど、宿舎も用意してないしな 受け入れも出来ないし これからだよ」


「下宿するんなら 力丸 受け入れてくれると思いますよ 他でも、民宿 空いているとこありますよー 島のみんなが保護者になるつもりなら、大丈夫ですよ 元気な子になると思います」と、私は、その時、夢が大きくなった。


「そうか 絢さん 直ぐに、それは検討するよ 島のみんなの意見も聞いてみる 新聞社にも掲載してもらうようにもする やっぱり、若い人が移住してくれることが増えると違うなぁー 島に活気がでてくるよ」と、言っていたのだ。


「絵だけじゃぁなく色んな教科の面倒見てくれているとか、聞いたのだが」


「いいえ 私は、苦手だという教科の1学年前のことを少しずつ教えているんです。私も、学校の勉強、苦手でしたから。だから、その気になんないと身に付かないって思っているんです。だから、あの子達がその気になった時に、ボチボチ教えています」


「そうか それも良いですね ひとりひとりの個性に沿ってくださって、助かります。特に、知らない土地に初めて来た子供にとっては、頼りになるかもしれませんね」と、言って村長さんは帰って行った。そして、このことがきっかけで、定期的に画材などの補助が出るようになったのだ。


 私、高校の時から思い描いていたように、子供達と接することが、出来るようになり、絵を通じて、何かを教えられるようになって、今は、すごく充実していた。そして、時々私の手が絵具で汚れたままだったりすると、モトシが「早く、手を洗ってこいよ」と私にとっての殺し文句を・・聞きながら・・


 そして、カンコー食品の処理施設の竣工が9月にあり、私は、そこの総務もみてくれと言われていた。遅れて、本島の新工場も竣工した。会社の支援もあって、村役場と漁協でサンゴの保護活動も、来春には進めて行くという予定になり、モトシも張り切っている。


 私達、贅沢なことは出来ないけれど、私、少しばかり貯金も出来るようになったし、美しい自然と親切な島の人々にも囲まれて、本当に、今 モトシと実海と一緒に、幸せを噛みしめている。


 あの時、「なんでもっと頑張んないだよッ」って、モトシが言ってくれなかったら・・その声が、聞こえたから・・今


  

 Is very happy with my family

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それから 本町絢と水島基は すんのはじめ @sunno

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