空色の町と私の物語

夢月しおん

第1話始まり


「クリスマスプレゼント何がいい?」

「分厚い小説がいいな」

「分かった」


クリスマスプレゼント本当に欲しい物は愛してくれる人



私の名前は星月 莉音 《ほしづき りおん》

中学2年だ

私の父は会社員 母は専業主婦だ

父の帰りはだいたい7時でたまに飲み会にも行った

母はアイドルが大好きでいわゆるオタクだ

お母さんはお父さんのお金でオタク活動オタ活をしているでも私は働いてるわけでも無いし家の家事をしているわけでもないので私は何も言うことが出来ない

それで私は学費が払えるか払えないかのギリギリで学校に通っていた

お父さんは私のことを気にかけている振りをしているだけだった

他人が近くにいる時はいい人ぶって

家族だけになるといつも母の味方をした


私は薄々この家族は自分のことばかりで私のことなんて見ていない事に気がついた


そんなある日私は一人で近くの神社にいた

母は精神的な病気を持っていてよく感情がコントロール出来なくなることが多かった

そんな時家を出てこの神社に来る

ここに来ると家のことが一気にどうでもよくなる

そこに1匹の黒猫が寄ってきたよく見ると普通の猫では無かった血のように真っ赤な目をしていた

私は最初はとてもびっくりしたし少し怖かった

でも普通に寄って来て甘えて来るし鳴き声も普通に可愛いかった

そしていつの間にか膝の上に乗せていた

「ねぇ 愛ってなんだろう」

私は猫に聞いて見た

もちろん答えてくれるはずもない

突然雨が振り始めた

猫はいつの間にかいなくなっていた

私は周りを探したがいなかった

急いで木の影に入って濡れた所をハンカチで拭いた

雨の中赤色の和傘を持った人が歩いて来るのに気がついた

その人はさっきの猫を抱っこしていた

「ねぇ 君は何故愛されたいの?」

私は突然の質問に戸惑った 少し考えて

「誰かに私の存在を認めて欲しいから」

「何故?」

和傘の人物は何故か白い狐のお面を着けていた

私はまた考えた

「じゃあ何故 人は愛と言う言葉を作ったの?」

「逆に質問?面白いね」

狐の面の人は少し笑っている声だった

「君は愛の本当の意味をまだ知らない」

私は少し気になった

「じゃあ教えてよ」

狐の人は素早く

「わかった じゃあまた明日の夕方に来て」

「答えを教えてあげるよ」

私は迷いもなく

「わかった 明日の夕方だね」

それを聞くと狐の人はまた雨の中帰って行った



次の日

私はまた昨日の神社に行くことにした

夕方になり行って見ると階段の所にあの人はいた

「本当に来てくれたんだね」

「私の名前は莉音あなたは?」

まず名前を聞いて見た

「僕の名前? そうだね 水華すいかとでも読んで」

「本当に愛の意味を教えてくれるの?」

「うん!その代わり君には1年間この神社に来てもらうけど」

「え?」

私は考えた

「で どうなの?」

昔からとても気になっていた問題が解けるのであれば私は…

「わかった いいよ」

「そう来なくちゃね」


「じゃあ まず…」

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