第3話 六角堂の怪奇譚2

 夜11時ちょうどに沙也加さやかとたすくは、六角堂へ来る。

 市の職員が3人がすでに来ており、六角堂とは離れた所にいる。

 沙也加は池を見ると顔をしかめる。

 中年の職員が

   「池に何かあるのですか。」

沙也加は

   「よくこんなもの放置しているわね。」

と答える。

 たすくが1人六角堂の池のふちに近づく、沙也加が気づき

   「近づいちゃダメ、はなれなさい!」

と叫ぶが遅かった。

 たすくは、頭を何かに掴まれるように頭から聞けに落ちる。


 たすくは沙也加が池を見て顔をしかめるのに気づき、いつもと様子が違うなと思う。

 そして、池に何かあるのかと思いながら池に近づいて行った。

 その時、沙也加の叫び声を聞くが、同時に闇に包まれる、心の底から凍えるように冷たい。

 さらに全身が何かぬらりとしたものに掴まれ闇の中に沈んでいく。


 市の職員たちはたすくが頭を何かに掴まれるように頭から聞けに落ちるところを見てあわてる

   「助けないと。」

と池に向かおうとする、しかし、沙也加は

   「近づいてはだめ、ここに居て。」

と指示し、池の中のたすくを探る、見つけると、水中に水の刃を作り出し、たすくに絡みつく霊体を切り裂いていく。

 そして、水の球体にたすくを包むと池から出し地面に落とす、たすくは地面に放り出された衝撃で球体は壊れ、背中を打ち付け水を吐き出す。

 沙也加はたすくに駆け寄り無事を確かめる。


 しかし、これで終わらなかった、市の職員3人がうつろな目で、ゆっくりと沙也加に迫っている。

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