2人を繋ぐクリスマスカラー

@busacat-kabu

第1話 ボク

ボクは高校時代、カップ麺が大好きだった。

三度の飯よりカップ麺。

いや、三度の飯の後にも前にもカップ麺。

特にお気に入りは、緑のタヌキと赤いキツネ。

学校帰りに1つ、塾帰りに1つ、夜食に1つ、

もうとにかく食べまくっていた。


麺だけでは飽きたらず

食べ終わったスープにご飯、玉子、チーズ

これがたまらない

和風お出汁を洋風チーズでこってり濃厚に包みこみ、万能玉子が優しくふんわりまとめあげた

特性リゾット。

スプーンでかっ込む幸せたるや、もう言葉では

言いあらわせない至極の時間。


こんな調子で食べまくり、高校卒業の頃には

身長170センチ、体重100キロ

両国が良く似合うワガママボディが完成していた。


でも、

そんなことはどこ吹く風、全然気にしないさ~

まぁ着る服が大変なくらい?

制服のボタンが弾けようが、体操着がパツパツでボンレスハムと言われようが

ボクの関心事は、どうやって旨くカップ麺を

食べるかだけだった。


そう、あの日までは!

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