村田知枝
村田知枝は、日本のホモ・コネクトゥス。2016年から研究に加わり、チームWhite Tigerの一員として長く協力を続けた。
母 村田佳枝と父 畠山光雄の間に生まれる。3歳のときに家庭内暴力を理由に両親が離婚、以降一人っ子の母子家庭で育つ。自伝『ナラ・ペルダカに生まれて』によれば、この頃から母親にピアノを習っていたという。
中学生の頃に母親が記憶障害を発症し、記憶を失っていくことへの恐怖感と絶望から、遺書を遺して自殺。1人残された村田は親戚の家に引き取られたが、ネグレクトされ、高校に上がると同時に一人暮らしを始める。しかしじきに金銭的に苦しくなり、しまいには野宿生活を送らざるをえなくなった。
そこで当時ウォトゥーリア・エノマアジア支部の副支部長だった秋山玲子教授に偶然出会う。村田が今までに目にしてきた不可解な現象について秋山教授に語ると、教授は村田がフィラクスナーレ世界での記憶のフラッシュバックを見ることができるのだと気づいた。秋山教授は彼女を金銭的に援助しつつ、研究のことを説明し、彼女に研究への参加を持ちかけた。彼女は勧誘を快諾し、ホモ・コネクトゥスとしての新しい人生を歩むことになった。また、秋山教授の協力のおかげで好きだったピアノも再開することができた。
ウォトゥーリア・エノマでは同年代の日本人助手 中野智宏と知り合い、コネクターを介した意識のデータベースへの接続を通してさまざまな物事を解明していった。高校時代までを厳しい境遇で過ごしたために学問の世界に疎かったが、驚異的な知的能力を見せ、高校時代までほとんど話すことのできなかった英語はおろか、フィラクスナーレの言語であるアルティジハーク語、ヴァロケリム語などの言語を自在に扱えるようになった。また、ピアノ演奏を通じて培われた音楽的才能だけでなく、絵画・イラストレーションの才能をも開花させ、秋山玲子研究室の専属イラストレーターの地位も獲得した。
2017年12月、ウォトゥーリア・エノマ総会で江崎紀に接触することが議決されると、数少ないホモ・コネクトゥスの1人である村田は、紀を召喚する日に彼と同じ夢の中に入り、彼を導く役を任された。最初のうちは自分と同じ能力を持った人間が他に存在することが信じがたかったが、次第にそれを受け入れ、紀ともよく馴染むようになる。紀がIPSシステムの事故にあった日には、自らの命を賭して、また秋山教授の信頼を裏切る形で彼の命を救った。
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