四十八、更に一週間

 あれから一週間が経った。


 クリスに出会った日の翌日は、仕事を休みにしてクリスとミラーさんの装備を作るために親方の元へと行っていた。仲間が増えたとき用にと置いていた古龍の素材を使い、二人の武器と冒険着の制作をお願いすることに。親方は仲間が増えたことを喜び、金額をかなり負けてくれた。


 それから、二人の住居を俺達が暮らしている宿へと移動。俺とアリスの部屋の近くに現在クリスとミラーさんが住んでいる。これで、もしもの時の緊急依頼があった時でもすぐに動くことが出来る。


 その翌日からはメンバーの実力と、ポジション確認のために低ランクの依頼をこなしていた。その中で、鑑定の魔眼の能力を使い、二人にスキルを付与して強化をしようとしていたのだが、俺の魔眼に嬉しい変化が起きたのだ。


 今までだと、スキル付与は制限時間一時間しかできず。切れたら新たに付与しなおさないといけなかったが、自身のレベルが上がったからか、この制限時間が無くなり、俺が解除しない限り永遠に付与しておけるように変化していた。


 これにより、今まで付与してこなかったレアスキルの中でも、制限時間があっては意味がない物を付与できるようになり、よりアリス達を強くしてやることが出来るようになった。この変化のおかげで、ミラーさんにクリスは一週間でかなりレベルを上げ、レベルだけならAランクやBランクと渡り合えるようにまで成長。ただ、モンスターの大群との戦いの時の俺とアリスのように飛躍的なレベルアップは流石に無理ではあったが、それでも十分である。


 二人のステータスだが、クリスは、


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 クリス=サーベル 15歳 人族 LV53


 スキル:槍術 熟練度5 風魔法 熟練度5 不屈 熟練度2 

     毒耐性 熟練度3 麻痺耐性 熟練度4


 付与スキル;火魔法 熟練度8 水魔法 熟練度6 土魔法 熟練度6 

       回復魔法 熟練度3 トラップ魔法 熟練度3 光属性魔法 熟練度2

       剣術 熟練度10(MAX) 弓術 熟練度5 短剣術 熟練度4 刀術 熟練度1 

       魔力隠蔽 熟練度4 気配隠蔽 熟練度2 影縫い 熟練度2

       身体強化 熟練度9 魔力操作 熟練度8 武器強化 熟練度8                   属性付与エンチャント 熟練度8

       物理耐性 熟練度4 魔法耐性 熟練度4 熱耐性 熟練度2

       睡眠耐性 熟練度3 

       自動回復 熟練度6 偽装 熟練度6 消費魔力軽減 熟練度9 武器破壊 熟練度2

       威圧 熟練度3 縮地 熟練度6 見切り 熟練度1 照準 熟練度2 飛翔 熟練度9

       俊足 熟練度5

       長寿 異空間倉庫 成長加速 限界突破 無詠唱


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 そしてミラーさんが、


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 ミラー=レキノス 22歳 人族 LV71


 スキル:剣術 熟練度7 短剣術 熟練度6 弓術 熟練度7 

     火魔法 熟練度5 雷魔法 熟練度6 光魔法 熟練度4

     回復魔法 熟練度4 

     毒耐性 熟練度3 麻痺耐性 熟練度3 睡眠耐性 熟練度3

     魔力強化 熟練度6 消費魔力軽減 熟練度4 幻影 熟練度3


 付与スキル;水魔法 熟練度6 土魔法 熟練度6 

       トラップ魔法 熟練度3 

       刀術 熟練度1 

       魔力隠蔽 熟練度4 気配隠蔽 熟練度2 影縫い 熟練度2

       身体強化 熟練度9 魔力操作 熟練度8 武器強化 熟練度8                   属性付与エンチャント 熟練度8

       物理耐性 熟練度4 魔法耐性 熟練度4 熱耐性 熟練度2

       自動回復 熟練度6 偽装 熟練度6 武器破壊 熟練度2

       威圧 熟練度3 縮地 熟練度6 見切り 熟練度1 照準 熟練度2 

       飛翔 熟練度9

       俊足 熟練度5

       長寿 異空間倉庫 成長加速 限界突破 無詠唱


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 俺が持っていて、二人が持っていないスキルを全力で付与しておいた。これで何かあった際にも対処できるだろう。まあ、正直少しやりすぎかとも思う部分もあるが、別に気にしない。それにこれは俺達四人だけの秘密でもある。


 ミラーさんなんかは、長寿のスキルが手に入り、今の美貌を数百年以上保たせることが出来ると知り凄く喜んでおり、無茶苦茶感謝された。クリスからは、スキルの数もそうだが、レベルが五十を超えたことを凄く喜んでいた。


 それともう一つ、ギルドマスターから今回のミラーさんパーティーの加入は専任受付嬢としての仕事でもあるため、特例として既定の人数には数えないと言われた。特例と言うことで、、ミラーさんの活動は自由。特に縛りは一切なしとなった。つまり、もしも俺達がこの町を離れるとなった時は、ミラーさんが俺達に付いてくるとこも可能となっている。本当にそうなったときは、ミラーさんの気持ちを優先するが。


 そんな感じに過ぎた一週間であったが、とても充実していて、とても有意義であったと思う。


 そして今日は、改めてダンジョン調査へと挑む日がやって来た。俺達とおそろいの冒険者着も出来、武器も完成。俺達と同じスキルを持つ武器。準備は完全に整った。


「さあ行こうか!」


「はい!」


 俺達四人は、ダンジョンの中へと入って行くのであった。

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