第7話:お供その三
「あーそこの者」
「間に合ってます」
あたしが断言するとものすごく悲しそうな表情をする変態が目の前にいる。
筋肉ムキムキで
今までの流れで間違いはない、この
「まあ、そう言わずお茶でも出すから話でも聞いてゆくがよい」
「遠慮しておきます!」
道端で座布団出されてお茶菓子までつけて人数分用意する修道僧。
「わしゃぁ、茶菓子はようかんが良いのだがのぉ」
「いやいや、このくず餅なかなかなもんだぞ?」
「おいこらそこ、何お茶飲んでなごんでるのよ!?」
あたしは軽いめまいを起こしながらも言う。
「お給金も何も無し! 自分の事は自分でする、移動中は必ずあたしと半径三メートルは離れる、他の人に仲間と聞かれたらちゃんと『他人です』と答える事! いいわね!?」
「これはまた気の強い勇者様であるな? まあいい、魔王と言う悪をこの鍛え抜かれた筋肉で粉砕してくれるわぁ! ふんっ!」
「おおっ! そうするとあんたは
「ふむ、確かにこれは渡りに船。これで我らが宿敵魔王も年貢の納め時じゃな!」
魔導士も剣士もそう言いながら三人同時に親指上げてあたしに言う。
「「「
大きなため気をついてからあたしはくず餅を口に運ぶのだった。
……あら、本当に美味しい。
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