(二)-15
その後は友達の家を転々としたり、色々な男の家に泊めてもらったり、ウリを始めてネットカフェに泊まったりして、二ヶ月ほど経った。
あるとき、寺に忍び込んだことがあった。掲示板に書き込みをしたが、誰からも連絡がなく、やむなく、寺の本堂に入ったのだった。
寺には鍵がかかっていなかったのですぐに入ることができた。当日は雨だった。雨脚は強くはなかったが大粒の雨が降っていた。濡れた制服を畳の上に広げて乾かしていると、奥からお坊さんがやってきた。ここの住職だった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます