(二)-6
一ヶ月近く、この友人宅から学校に通っていた。しかし、友人に彼氏ができて部屋にその彼氏がやってくるようになった。そのため、なんとなく居場所をなくしてしまった。だから友人宅を出た。
その後、上野のマクドナルドでネット掲示板に書き込みをした。見知らぬ人に泊めてもらうためだ。
最初に泊まったのは、多賀宏という四五歳の警備員の家だった。
多賀とは北千住の駅で待ち合わせをした。多賀は眼鏡をかけたデブだった。
多賀は、最初の夜は優しかった。恵美里が「家出した」と言うと、特に理由も聞かずに「いつまでもいていいよ」と言ってくれた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます