藍色の夜の月

濃藍色の夜空に

浮かぶ月は

しんしんと

沁みる冷たさを纏って煌めき

小さく輝く星の雫は

爪先を濡らすよう


温まらない身体を

君の身体は冷たいよって

あの時みたいに

抱きしめて

あなたの胸の中で

仔猫のように

眠りに就くわたしを

ずっと抱きしめていて


ねえ

月の綺麗な夜だよ

あのとき見た月と同じ

藍色の夜の月だよ

ふたりで眺めた冬の月


今、

何故、

あなたはいないの


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