プラン②被害者の情報収集…3
「私立百合音女子大学ね」
「あれその大学って麗珠先輩の附属学校じゃないですか?」
「そうね。将来私が通う大学ね」
「エスカレーター式のね」
「へえ。この人百合音女子大学だったのね。全く知らなかったわ」
「本当に知らなかったんだ」
「必要な情報以外は脳みそに入れないようにしているの。ただでさえ事業の勉強だってあるのに」
「事業の勉強…?」
「これ以上は愛充の頭から湯気がでるからこの話は終わり。でも糸口は見つかったわね」
「糸口ですか?」
英は手帳に『犯人を見つけるための一連の流れ』と書きその下に箇条書きで書いていく。
『犯人を見つけるための一連の流れ』
①現状把握をする←CLEAR
②情報収集をする←現在ココ
③情報を纏めて犯人をプロファイリング
④犯人像を元に犯人を特定
⑤物的証拠を見つける
⑥警察に情報を流す
「おぉ~!分かりやすいです!」
「私の資料を簡略化したのね。とても見やすいわ。でも情報収集なんてどうするのよ?ファインに頼めばある程度の情報は入ってくるけどそれだけじゃ足りないわよ?」
「そう。だからここで一番重要なのは誰がどのような情報を手に入れるか」
「「誰がどのような情報を手に入れるか…?」」
「麗珠は大学で親密な友人がいたか、どのような学生生活を送っていたかを探る。生活習慣とか細かいことも全部」
「分かったわ」
「愛充は館川病院にいって家族仲を探る。病院からの評判とかいろいろ細かいところまで」
「分かりました!」
「英はどうするのよ?」
「私?」
「はい!」
「私は今の段階でプロファイリングをするわ。ある程度最初に纏めておくことが重要だから」
「なるほど。一理あるわね」
「だから今日のところはとりあえず解散して、後日情報収集したのち集合して再度共有ということで」
「分かりました!」
「了解よ」
そういうとそれぞれバックを持って席を立ち、浪漫喫茶を後にした。
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