第14話 アルティメット・ソルジャーズ~究極生命体~アルティメット・ソルジャーズ~究極生命体~

アルティメット・ソルジャーズは世界中に存在する特殊戦闘兵士だ。究極の生命体を創造する超極秘計画のアルティメット・ソルジャーズ・プロジェクトにより誕生した人造人間。バイオテクノロジー、生物工学、生体工学などの科学技術力を結集させて生み出された特殊遺伝子強化生命体をベースに最先端の戦闘経験、特殊訓練や知能育成、サバイバル能力に破壊工作技術などを徹底的に植え込み鍛え上げ、多方面から戦闘能力を強化されている。特殊戦闘訓練の合間には基本的な人体機能と身体能力を高める遺伝子治療を施した。肉体の限界値を底上げする薬品投与も度々行われていた。その戦力は一人で軍団相当だと称されている。数万人以上の規模と対等に戦えるのだ。これにより完全な無敵の軍隊を作り上げることが各国の真の目的だった。数多くの世代が誕生し、極めて高い戦闘能力を持った兵士も一人は生まれた。結果的に本計画は大成功に終わった。


容姿に並々ならぬこだわりがある創造者によって、特殊生体兵器たちはとびきりの美貌を誇る。まるで芸術品のような精巧な美だ。個性が強い面々だからこそ、そのルックスが非常に強い魅力になって映えるのだ。


特殊生体兵器には女性しかいない。これは女性脳が男性脳よりも優れているからだとか、生殖において有利だからとも言われているが。実際にクロエたちのように性行為・妊娠・出産を経験した世代も存在する。作戦に女性だと利用できる要素もたくさんあるからだそうだ。潜入任務では女の武器を使えるし、もし敵に捕まって拷問されても痛みに強いように育てられている。容姿は物凄い美女なので諜報任務でも重宝する。


特殊生体兵器についてはその名称も数多く存在する。国によって呼び名も違う。国内でもコードネームで呼ばれる場合がある。比較的多いのがアルティメット・ソルジャーと特殊生体兵器(兵士)、究極生命体だろうか。


アルティメット・ソルジャーズ・プロジェクトは1990年代に実行された極秘計画で1990~1999年にかけて様々な戦士が生を受けた。兵士達はその年代によって年齢が別れている。10年間で大量の兵士が産み出されることになった。90年代半ばの世代は極めて戦闘能力が高い兵士達である。


特殊生体兵器には世代ごとにシリーズがあり全体的に全部で十世代存在する。例外として最初期に実験用に作られたプロトタイプの世代であるゼロの世代、通称第ゼロシリーズが存在している。そしてオリジナル兵士の遺伝子情報を元に製作された人工特生体ともいうべき模造兵器なるものも存在する。更に、影の世代とも呼ばれる裏シリーズである黒シリーズも存在していた。第一、第三、第五、第七世代、第十世代が特に強力な兵士が誕生した世代である。


初代である第一世代とばれるプロトタイプの第一シリーズはアルティメット・ソルジャーズ・プロジェクトの始動以前に実施された遺伝子改造実験である。様々な試みが行われたシリーズであり、後の世代に比べてユニークな兵士が多く存在した。特殊生体兵器としては優秀な者もいれば武力に秀でていないものもいた。個人差も大きく、優劣の差が激しい世代となっていた。1990年実行の計画で誕生した。


第二世代であり黒き世代として非常に高度な国家機密になっている黒シリーズ、通称ブラックシリーズは第二シリーズである。アルティメット・ソルジャーズ・プロジェクトが最高傑作となる第七シリーズを完成させた時期に活動を本格化させた。計画が生み出した究極の特殊生体兵器である。特生体が任務に失敗した時の後始末や証拠の抹消、粛清などを担当している。隊長のサラを中心に常人離れした戦闘能力を誇る闇の戦闘部隊である。1991年に実行された計画で誕生した。


第三世代である第三シリーズ。その後のシリーズの原型ともなった世代だが時折暴走も多かった。僅かな確率で存在する突然変異体であるミュータントが出現した。ミュータントは第三世代の中でも群を抜いた能力を持ち、ミュータント兵士とも呼ばれて恐れられた。国際的テロリスト組織ブラックマンバの首領で圧倒的な戦闘能力を持った戦士・アビゲイルである。1992年に実行された計画で誕生した。


第四世代の第四シリーズでは暴走が頻発した第一シリーズの反省を踏まえより安定化が求められた。それによりフォーマルな印象の戦士が多く生まれ、多くは諜報の世界で名を馳せた。潜入任務にも特化している。戦闘能力も暴力的ではなく確実に仕留める作法に進化した。1993年実行の計画で誕生。


第五世代の第五シリーズはバランスの取れた良作と讃えられる。ベテラン兵士の才覚を併せ持つ。伝説的な活躍が多く、抜群の戦略で困難な任務を成功に導いてきた。1994年に実行の計画により誕生した。


第六世代の第六シリーズでは更なる能力強化が行われ、色香を武器にする戦法が多く見られた。犯罪捜査などの治安維持に多く投入されている。1995年実行の計画で誕生。


第七世代となる第七シリーズは歴代最高傑作と評価されるほど完全体の戦士が多く誕生した。強大な戦闘能力を持つ兵士が多い世代で、世界中の戦場に送り込まれた。第七世代の戦士達は数々の伝説を作り出してきた。完璧な兵器として軍に期待されている。第七世代の兵士達は単独で軍隊に相当する戦闘能力があると重宝された。アメリカ軍史上最強の特殊生体兵器と称されるクロエ・ドライデン少佐が有名である。1996年に実行された計画により誕生した。


第八世代の第八シリーズは流れを変えた世代となった。宇宙への進出も投影されており、特殊な環境の宇宙に適応できるように改造されている。非合法な宇宙での活動や危険任務に送り込まれ、頑強な体躯の兵士が多い。第七世代の戦士をベースに肉体改造プログラムを受けている。1997年実行の計画で誕生。


第九世代である第九シリーズは全体的に全ての世代の特徴を受け継いだ世代である。パワー、スピード、サバイバル、テクニック、ディフェンスといった全アビリティーがトップクラスである。最強の世代とも語り継がれ、伝説化している。1998年に実行された計画により誕生した。


最終世代である第十世代、第十シリーズ。模造品である模造兵器はある意味ダミー世代、ダミーシリーズとも言われている。アルティメット・ソルジャーズの遺伝子情報を利用して擬似超人を量産する技術が拡散した。それによって誕生した量産型特生兵達のことで手軽に作れる生物兵器として人気が高い。1999年実行の計画で誕生した。


アルティメット・ソルジャーズ・プロジェクト自体は世界中で実行に移されてきたが、それぞれの国での最強個体が存在する。アメリカ版はクロエが該当する。ロシア版はユリア、中国版は銀麗だ。ドイツ版はローザ、日本版は桜花である。イギリス版のアリスもいる。スウェーデンのラウラ、ノルウェーのステラというように国家を代表する兵器として神聖化されていた。


アルティメット・ソルジャーズ。究極生命体。特殊生体兵器。史上最強の兵士。無敵の次世代特殊部隊。世界中の特殊兵士たちがクロエを中心として戦闘を繰り広げているのだ。クロエ・ドライデン少佐の世代は史上最大最強級の超強力な戦士が揃ったことで有名。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る