第9話 スパイの罪

スパイの罪

シャワーを浴びてスッキリしたクロエはステイシーと親睦を深めた後、作戦について語り合った。クロエはタンクトップを着て、ステイシーはバスローブを纏っていた。二人の艶かしい体が布越しに強調される。水滴を拭いて潤った二人の身体は芸術そのものだ。アビゲイルとマヌエラの対策は用心に越したことはない。怪物を相手にするのだから。道の生物と相対するような感じた。


「良いこと?クロエ。マヌエラはジャングル各地に拠点を設置しているの。血に餓えた傭兵達がわんさかうろついてるわ。そこはトラックで移動できるようになってる。奴等は近隣こ村を襲ってやりたい放題さ。その背後にはブラックマンバのアビゲイルが関与している。今回はゲリラ部隊の戦力を削ぐことも目的だからこの倉庫群の破壊は効果的だよ。あちこちに大小様々な補給基地を用意してるから、まずは灯油なんかを爆破して動きを鈍らせるのも良いかもね。ジワジワと敵の力を削ぐのさ。」


「車両を出せなくすれば撹乱はできる。増援も呼ばれなくてすむしな」


「アビゲイルはマヌエラの本拠地にいると思う。影のような女だから実体がないように情報もないの」


「それがアビゲイルだ」


「アビゲイルはクロエにあげる。私はマヌエラをもらう。あの女を殺すために体だって使ってきたんだ」


「ステイシー、自分を見失うなよ」


「言われるまでもない」


クロエはステイシーの顔を見て訴えかけた。無茶はするなと。ステイシーはクロエの顔を見て察した無理はさせないと。二人の絆が一つに固まった。


「アビゲイルは殺すべき存在だ。」


「ブラックマンバがいる限り世界は破滅を恐れるだけの日々。」


「我々がブラックマンバから世界を救うのだ。」


「クロエは歴戦の勇士だもんね!」


「私は何度もアビゲイルと交戦してきたがあの女の実力は軍隊における軍団そのものだ」


「マヌエラの情報も信じられないものばかりだったよ」


「そんなものは良く知っているさ。」


ピラニアとコンドルの戦いが始まったのだ。


「アビゲイルを討つ」


「マヌエラを討つ」


「「蛇を討つ!」」


クロエとステイシーの声が合わさった。

信念が彼女達を支えている。

この世界を救えるのはクロエ達だけなのだ。


etc.....

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