第5話 脳筋聖女と女神様
皆さんこんにちは、私は神です。
この世界の神であり、生命の女神です。
ところで一つ、私の失敗談を聞いてくださいな。
私は魂をつくっています。才能、魔法、スキル、頭の良さに外見など、さまざまな『色』を調合し、人をつくりあげます。
そうですね、、あの日はとても眠かったのです。
あの日、私は聖女をつくるという仕事がありました。ここ数年で魔物をつくりすぎたせいで人間が減ってきたように思えます。なので世界の守護神とも言える聖女を私はつくろうとしたのです。
ちなみに5徹した後でした。
朦朧とする意識の中、私は必死に調合をしました。
頭の良さを多く加える。才能を多く加える。外見の良さを多く加える。私の好みで黒髪青目にしました。スキルも隠し味程度に加え、魔力も多く加えました。その他諸々も人より優れるように調合致しました。
そして魂の合成をしました。できた聖女は私のつくった中で最も優れた者でした。
そして地上に送り出したのですが--…
数日後、私は気づいてしまったのです!!
なんと脳の柔軟さを入れ忘れてしまいました!生命の女神である私にとって決して許されるべきではない失態!
彼女は俗にいう脳筋になってしまいました。
ですがもう送り出した魂、回収は不可能です。
私はもう見守ることしかできません。
どうか、周りに及ぶ被害が最小限で有りますように!!
私は心から願っております。
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