第330話 校内謎解き肝試し大成功!
防災合宿に合わせて企画した『校内謎解き肝試し』が大好評だった花金。『花金』って、死語だよね……?
図書室から始まってブラックライトとミラーボールの光が飛び交う理科室、真っ暗な中、ピエロの生首が光る家庭科室、男子トイレと音楽室に女子トイレを巡り謎解きをする肝試しが終了した。
午後3時から深夜0時まで。
ほぼほぼ腰を下ろすことなく設営をして、肝試しの間はあちこちを歩きまわりヒントを出して、速攻撤収して。
めっちゃ疲れて腰の筋力が崩壊。
「もう、無理だ……」と、週末はぶっ倒れておりました。
でもすごく楽しかった!
子供たちもすごく楽しんでくれた!
なんなら先生方も!
「これって、手作りのレベル超えてません?」
ええ。ええ、ええ。超えてると思ってやってます。いや、超えなくてはと思ってやってますとも!
校舎二階の廊下を農業用の黒いマルチシートを使って天井から二つに仕切り、全長約150メートルの肝試しエリアを制作。その途中途中にあるポイントになる教室の入り口にはLEDキャンドルを壁にくっつけて雰囲気を出して。
手間かけてるぅ!
と、はいえ——。
私自身は設営に集中してたから、スマホで写真を取ることができなくて。広報さんがすごく丁寧に撮影してくれたみたいなので、後からそれを貰おうと思います。
達成感が半端ない週末でした。
うちの子供たちも翌日に歩いて学校から帰宅したのですが、家の玄関のドアが開くなり、
「すげぇ楽しかった!」
「来年もやって欲しいよね!」
「楽しすぎてやばすぎた!」
なんて言って家に入ってきて。それを布団の中で聞いて、嬉しかったです!
来年もやるなら、もうPTA会長じゃないけど「肝試しボランティアしたいなー」って思いました。
ネットに依存する子供たちの日常。
スマホを手放して、火を焚いて飯盒でご飯を炊いて、カレーを食べて。マシュマロなんかもデザートに焼いちゃって。そんな体験がいかに大事かって思いました。機会がないと、そういう体験ってできないけど、学校行事なら家庭でできない生徒さんも体験できるしね!
眉毛を半分剃り落としたような、髪の毛夏休みは金髪にしてます! な、そんなギャルチックな女の子も、ノーメイク(眉毛なくね?)で参加してて。スマホ依存症なイメージだったけど、意外とそうではないことに感動しました。うちの息子曰く。
「あいつさー。いろいろアレだけど、そういうとこはさ、学校でもメイクして登校しないし結構しっかりしてるんだよねー」とのこと。
私的には、「うちの子参加させたかったんですけど、学校帰ってきてからスマホなしとかありえないらしくてー」って言ってる子供の方が「そうなんだ」って思ってしまいました。
——人は見た目じゃない。子供もしかり。大人のレッテルって結構もろいな。
人って見た目で判断できない。同じように、素晴らしいことを言ってるいい人だと思ってる人も信用できるかどうかは分からない。そんなことを思いました。
防災合宿に「スマホが手放せないから参加しない」と言った子もよし! いつもはSNSで物議醸してる子が「スマホなしもいいよねー!」って眉毛剃り落としてる顔で参加するもよし!
それぞれの思春期の子供たちが選択するそれぞれが、学校生活の中で記憶に残る何かになってくれたらいいなって思いました。
私がグレてるときなら、「防災合宿? いくわけないじゃん」って言ってたかも。
本気で取り組んだ校内肝試し。
本気ですげー!って感動して楽しんでくれた子供たち!
素晴らしい機会をいただけたことに感謝しかないなー!と、痛すぎる腰をブラブラ揺らしながら思った週末でした!
*
ネットリテラシーについての掲載記事をPTA会長として頼まれています。文字数は400文字。
400文字!?
正直なことを言わして貰えば。
「大人もどうなんや? 親ができてないのに、子供に言えるんか?!」です。
ネットリテラシー問題は難しい。でも今回のことで思いました。
「ネットの世界よりも素晴らしいことや、ネットの世界よりも大事にしたいと思うことがあることが一番なんじゃないかな?」
大人も子供も、リアル体験の中で「素晴らしい体験」忘れてないかな。困ること、悩むこと。考えること。めんどくさいこと。そして、『大事な人』がいるなって思うこと。
「あなたは大事な人」って「あなたは仲間」って。そういうのって、ネット上でもあるかもだけど、(私はあると思ってるけど)子供たちの世界には、それが手の届くリアルな世界であって欲しいなって思ったのでした。
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