第308話 若干燃え尽き症候群な私は今日もビールのプルトップを開けた。
ゴールデンウィーク真ん中辺りの本日。若干燃え尽き症候群的な私は「夕方だしもうそろそろ良くね?」と、糖質ゼロビールのプルトップをプシっと小気味よく開けた。
燃え尽き症候群。何に燃えたのか。燃えた気はしていなかったけども、どことなく燃え尽きてる感がある。だから新しいお話のネタ帳に文字は増えていかないし、夕方になったらビールでもって思ってしまう。
燃え尽きた、か——。
確かに。新年度が始まる前の春休み期間からPTA仕事に燃えていた。
「宿泊研修を復活させてあげたいんです」と役員さんに言われれば、「じゃあ可能性を探そう!」と防災宿泊訓練を兼ねた宿泊研修を企画して書類にまとめ校長先生にプレゼンしたり。
「青パトってやらなきゃいけないんですか?」と役員さんに相談されれば担当するコミセンに問い合わせをして「青パトとはなんぞや?」から始まって、「そうか、市内の団体が担当してるんですね!」に行き着き、「青パトはやりましょう」の結論まで持っていく。
ちなみに青パトは昔で言うところの「火の用心〜。マッチ一本火事の元」だと思っている。現代はそれが青色の光をくるくる回して走る軽自動車ってとこかなと。不審者の発見や不審物の発見をするために自治体を回る青パト。今まで不審者や不審物を見つけたことはあるのだろうか。それ、結構気になってしまうけど、聞いた感じ、今のところ不審者も不審物も見つけていなさそうだと思った。
「そこ、ネタとして欲しかったな」と内心ちょっと思ったのは誰にも内緒だ。
それ以外にも役員選出免除規定の見直し作業とか、各委員会の仕事内容の把握だとか、高校見学を食事付きで復活するかとか。結構いろいろな案件をこなしてきた。そしてPTA総会も終わり、やっと一息。やった。これで新しいお話を妄想できるぞ! と言うところでゴールデンウィーク。
我が家はすでに家族旅行を終えており、この後の予定は部活の試合とかはあるけどほぼ白紙。一番ちゃんは電車に乗って朝から塾に行ってしまうし、その他のメンバーもそれぞれ友達と遊びに行ってしまう。なんならパパさんも仕事してる。ゆえ、私は結構時間がある。
オーディブルを聴きながら家事をこなし、夕方になるとビールのプルトップを開ける。うむ。空が明るいうちから呑むのってそれだけで特別感で最高かも。
そう思っているけども。
「なんだかな〜」
なんか、燃え上がる感情が沸かないまま過ぎていくこの時間。ああ、これってきっと燃え尽き症候群な気がするってちょっと思った。
PTAの役員さんから相談のLINEが来ない。めっちゃいいことや。みんな悩んでないんだから。でも、なんかちょっと寂しい? 誰かの何か少しでも役に立っていれたかもしれない時間って、尊いなって思ったりした。
私は基本引き篭りだし。仕事も今はしていない。でもそこにきてPTAはそこそこやることがあったし、必要としてもらえた。その感覚がめんどくさいと思いながらも心地よかったのだと気づいた。
人って、必要とされていたいのかな。
もちろんお母さんとしても、妻としても必要とされているのは分かってる。でも、それだけじゃなく。私という個人が社会と繋がって必要とされてるって思えること。そういうのって大事なんだなって思った。
「私、私を生きていきたいわ」
あったりまえなことを思った。そんな本日。こうしてることがありがたいんだって忘れちゃいかんと思った。家族がみんな健康なこと。それは普通じゃないことなんだ。
地震や災害。病気に事故。いろんなことがある。思ってもないことが起きる時もある。それでも、今、我が家は普通に毎日を過ごしている。みんな健康だし、みんな元気で、そして普通な日常がある。
普通な日常があるってこと。それが一番幸せなんだなって思った。
感謝しかない。
感謝しかない日々を生きる。
そんなことを思った。
「燃え尽きたとか、どの口がいうんだって話」
取り止めもない今日の話を綴りながら、祈りたい。
「どうか、今世生まれた命が、自分の人生を思いっきり生きれるようになりますように」と。
お読みいただきありがとうございました。
戯言書きまして、夕飯を作りに台所に戻ろうと思います。
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