第281話 声が枯れておりまして。
サッカーワールドカップを家族みんなで観戦し、本日声が枯れております。それに、どこかでぶつけたのか、左足の指先に痛みが……。どうやら記憶をなくした深夜過ぎにどこかでぶつけたようです。おおお、なんてこった。
と、いうわけで!
「今日の夕飯ピザでいいかーい?!」と子供に聞いたらば、「やったー!」と声が返って参りまして、普通の夕飯よりも少々お金はかかるけれど今日はピザを頼むことにいたしました。
ピザ屋さんの配達圏内ギリギリの我が家。ネット注文でお願いしようとすると配達エリア外になってしまうので、毎回電話で注文します。
『あ゛りがどうございばす、◯◯ビザでず。ご注文でじょうが?』
「ばい、お願いじまず」
ピザ屋さんの電話口に出たお兄さんの声もわたしと同じくらい枯れておりました。
ああ、お兄さんも昨日の夜叫んでいたのですね。わたしも同じですよ。もう、それはそれは叫びまくっておりましたよ。先制点を取った時も、同点ゴールを決められた時も、それ以外も、もちろん。そして、延長戦後のPKも叫んでおりましたよ。家族の誰よりも大きな声で缶ビールを握りしめ、叫びまくっておりました。お兄さんもですか? やだ、奇遇ですね。だからわたしたちきっと今日声が枯れてるんですね。
彼の声が枯れている理由なんて、聞いていないし、もしかしたら違うかもしれないけれど、めっちゃんこ親近感! なんだか友達見つけたみたいで、いつもよりもサイドメニュー多めに頼んでしまいました。そして気づく——。
「十二月はお金いっぱい必要だから前半は節約生活する予定だった!」
もはや遅い。
ピザはあと少しで我が家に届くだろう。
それに足も痛いし。
もう声が出ないし。
つい、つい、つい!
声が枯れているお兄さんだったものだから。
つい、つい、つい!
声が枯れてる理由がおんなじだと思って。
ふふふって電話に向かって微笑んで、いっぱい頼んだ自分に反省。
今日声枯れてる人、日本全国で多いだろうなぁ……、なんて想像しました。基本的に引きこもりで今日は外出していないので、家族としか話していないわたしの勝手な想像と妄想です。わたしみたいに声が枯れている人と人とが出会うと、「あら、あなたも昨日観てたのね」と思う人も多いかもしれないですよね。それがきっかけで出会い、恋におちるカップルがいたりして——。声が枯れて、恋に落ちる。ないか。そんな展開は。
そろそろ本当に書き始めないと時間が足りなくなりそうな予感のカクヨムコン。なんだろうか、全く筆が進まず、今日は本ばっかり読んでいます。妄想力も低下しているのか、いや、深夜のビールの飲み過ぎか、いいや、今日のわたしは夜に燃え尽きたんだと思うようにしよう。うん、そうに違いない。乗り気になれずあれやこれやと思考を巡らせ——。
思い至った。
そうだ、応援で精魂が燃え尽きたから物語が浮かばないんだわ。
でも応援するのはもう終わったんだし、そろそろ奮い立たねばならん!
ならんぞ和響よ!
「そうだー! そろそろ書き進めるぞー!」
枯れた声で気合を入れて、アイデアノート片手に妄想膨らませたいです。
——ピンぽおーん♪
おっと、書いている間にピザが届いたようですので、この辺で。
本日もお読みいただき誠にありがとうございます。
寒くなってきましたし、室内は乾燥する季節ですよね。
皆様も喉はお大事になさってください。
***
家族でサッカー観戦。
我が家の忘れられない日になりました。
サッカー日本代表の皆様、本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
我が家はとても幸せな思い出ができました。
感謝です。
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