第149話 妄想日記、書き忘れたんだ? と思った、本日
「なんということだろうか。妄想日記を書き忘れる日があるだなんて……」
パソコンにやってきて見てみたら、昨日は妄想日記を書いていなかったという事実を知ってしまった、本日。
明日は書けないからと、深夜投稿するほどにこの妄想日記を愛している私としたことが、更新をせずに一日を終えてしまった。なぜなのだろうか。こういう時はあれだ、再発防止策を練らねばならない。
まずは、どうして書き忘れてしまったかの原因調査だ。
一つ目に、考えられることは、昨日は土曜日で子供の送迎に忙しかったということが考えられる。朝からピアノ、そのあとは塾に絵画教室と、ご近所周りとはいえ、行ったり来たりを繰り返しつつ、買い物まで行っていた。バタバタ出たり入ったりしているうちに、書き忘れていた。
――ありうる。というか、そのままではないか。
二つ目に、金曜日にお題が出ている関川さんのハーフ&ハーフ2を書き上げたかったというのも大きい。全十回のこのハーフ&ハーフ。もう六回目まできてしまい、ここから終盤戦なのだ。まさにその切り替えのお話を書きたいと思っていた。すでに頭の中にはそのお話の構想ができている。早くそれを書き始めたい。うずうず。そいう心境だったのは明白だ。私の場合、お話を書かなければ、その先が見えないのだから、書くしかない。
――もうそれな! 書かなきゃその先のお話が見えないっていうな! さらに、そのお話の続きが知りたいから、何がなんでも書き上げたいのだよね、私。てか、これの方が原因じゃん!
二つしか原因が上がってないのにもかかわらず、もう解明できてしまった。そうそう、このくだり、書く必要があったのだろうかと自分でも思っているけれど、戒めとして残しておこうと思い、書いたのです。
「お話書くのが楽しすぎて妄想日記を書くの忘れていました!」
もうですね、「関川さんのハーフ&ハーフに飯エロで参戦! 」なんて思って、楽しく妄想の中の関川君にえろっぽく絡まれる主人公を書いていたのですが、だんだんと、主人公である涼子ちゃんの生き方みたいなところにやっぱり入ってしまって。
主人公の設定的には、「高校卒業後、山梨の実家から東京の調理専門学校に二年通い、その後日本料理店で三年間修行をし、日本料理店をやめて今は和風のカフェの厨房で働いている、二十五歳の女性」です。
その二十五年間の人生の中で出会った恋人が忘れられなくて生きている涼子ちゃんを、飯テロならぬ、飯エロをおり混ぜて書いていたんですけども、やはり一人の人生を書いているわけなので、いろいろと思ってしまう自分がいるのですよね。
私も高校卒業後、東京の専門学校に通った時期があったり、地元で調理学校に通った時期もあったりして、主人公の気持ちになりやすいのもあります。もちろん私も、東京時代、若い恋をしたわけですし。なんなら、ここだけのお話。関川君はその当時の彼氏がモデルと言っても過言ではない。愛するパパには一生言えません。
【関川君のことが忘れられない私は今日もご飯を作る。】のストーリーは、こんな感じです。
*
二十五歳の涼子ちゃんは、ある日突然いなくなってしまった、忘れられない恋人の関川君がいつか戻ってくるかもしれないと、日本料理店を辞めた後も東京に残って、おんなじアパートで暮らしています。
ある夏の夜、涼子ちゃんは深夜の公園でブランコを漕いでいる小さな男の子を保護し、自宅でお茶漬けを食べさせてあげます。でも次の日起きると、その男の子はいません。不思議に思いつつも、日々の暮らしを続けるのですが、時折その不思議な男の子がやってくるようになります。どこか、忘れられない関川君に似ているその小さな男の子と触れ合ううちに、涼子ちゃんの心模様は変化していって……。
時は八月、お盆前。涼子ちゃんはその不思議な男の子から一通のお手紙を受け取ります。ひまわり色のお手紙の中には、「夏休みが終わるまでこの子を預かってください」と書かれていました。思うところもあり、仕事を辞めようとしていた涼子ちゃんは、仕事をすぐにやめ、男の子と夏休みを共に過ごします。
そして、おばあちゃんの初盆の日。涼子ちゃんは実家にその子も連れて帰るのですが、「もういい加減突然いなくなった関川君のことは忘れて、実家に戻り、農家の手伝いをしながら新しい道を探し始めようかな」なんて考え始めて……。
不思議な男の子の正体は一体?
涼子ちゃんはこのあと自分の人生をどう決めていくのか?
今後の展開に目が離せません。
(書いてみないと、私も先の展開が読めません)
*
なんか、番宣みたいになってる気がしなくもないですが……。
二十五歳くらいの地方から東京に出てきた女性が、自分の居場所を探しながら、道を模索するようなお話だと私は思っています。
学生でもない、就職先もやめて、どこにでも行ける自由があるけれど、どこにいったらいいのだろうか。
恋人がもしかしたら戻ってきてくれるかもしれないと引っ越せない部屋は、彼との思い出がいっぱいで、毎日思い出して悲しい気持ちになってしまう。
いっそのこと、東京のアパートを引き払い、実家に戻ってみるのもいいのかもしれないけれど、その踏ん切りもなかなかつかない。
そんな主人公の人生の一部を書きたいんだと思います。実際に私も東京から地元に戻ってくる時、「本当に戻っていいのだろうか、もう二度と東京で住むことはないかもしれない」と思った記憶があります。やりたいことがあって東京へ行ったのだから、そのやりたいこともそこで終了する。夢が、そこで途絶えるような気もしていたと思います。
昨日はその大きな転換のお話を結構長く書いてしまい、心がそっちにどっぷりはまっていたのだと思いました。関川さんの企画参加作品ですが、関川さんの出してくれるお題も素晴らしく、私の中では中編の自分が書きたいストーリーになっていて、恋愛とジャンルはしていますが、それだけじゃない、「どう生きていくか」に焦点がだいぶ絞られている気がします。最初はえろっぽかったのに、おかしいな? と思ってしまう自分もいますが、やはり、私はそういうものが書きたいのだと思いました。
「か、書けているかは微妙なので! 気持ちはね! 私の気持ちとしてはね!ということにしておいてください!」
「家族の形」というのも私の中にある大きなテーマだと思いました。どういう形の家族なのか、「自分の居場所」はどこにあるのか、なければ、どう作るのか。伝書猫と変わらない気がしてきました。でもそれくらい、私の中では今そのテーマが大きな割合を占めているのだと思います。
――良かった。エロよりもそっちが大事って思ってる自分がいて……。
そんなわけで、昨日は妄想日記を更新するということがすっぽりと頭から抜け落ちていました。まぁ、びっくり。なんなら「占いの館」の更新もしていなかったという。おいおい。
今日は日曜日。まず最初にこの妄想日記を書いて、それから占いの館へ参りたいと思います。占いの館は「本日のカード」なので、まだ今からでも、間に合うはずです。き、きっと! 間に合います。
そんな書き物を楽しめる自分は本当に幸せです。
理解ある家族にも、読んでくださる皆様にも、感謝でいっぱいです。
本日も、お読みいただき、誠にありがとうございました。
*
昨日は土曜日なので、夫と息子と三人で映画の会の日です。選んだ作品は結構バイオレンスなハードボイルド作品でした。鮮やかに殺し屋が殺し屋を殺していくお話で、面白かったのですが、それはエンタメの世界の話。
リアルで、そんなことはもうやめてほしいです。
誰にでも、自由に生きる権利がある。
そんな未来にはやくなってほしいと、祈りを込めて。
――黙祷
本日もありがとうございました。
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