第121話 前倒しな日記と野良猫観察

 そうまさに、日付を跨いだから前倒しな酔っぱらってるかもな日記です。あれれ、ここにくるまでは普通だったのに、なぜ文字を書き始めたらフラフラしてしまうのだ?


 そんなこんなな本日は、と言っても、この週末はなのですが、やっと衣替えを終わったせいか、洗濯物が多すぎる(涙)


 マジで洗濯物が多すぎて、洗うのは機械だけど、干すのも、そして畳むのも、しまうのも、かなりな量でした。上の子三人分は自主的に任せたとはいえ、何だ!この量は!しかも部屋を片付けろといえば、大量の着てもない服を洗濯機の前に放り出すとか、まじないわー!


 お母さんを何だと思ってる?お母さんは召使いでもなければ、家政婦でもないぞ? もう、そんなやりとりが日常です。そこまで書いておいて、朝起きてからこの続きを書こうと思います。本当に、洗濯たたむのが多すぎて、びっくりです。そのたたんだ洗濯物を綺麗にしまうことなく、部屋の中に投げ捨てていたら、私の怒りはマックスに達するでしょう。そんなわけで、一旦指を止め、寝てみようと思います。皆様、おやすみなさいませ。良い夢を。はてさて、起きてからの私は、この続き、何を書くのか、お楽しみです。


******


そして、おはようございます。本日は雨上がりの緑が美しい朝です。子供たちはすでに学校へ行き、今日の家事もほぼ終了しました。


「今日は書き物をたくさんするどー!」


早速キッチンカウンターに物置という名の書斎からパソコンを引っ張り出して来て、右手にはアイスコーヒー、左手にはスマホ、いや違う、肩こりに塗り塗りするやつを持って、見逃し配信ドラマをみています。


なんて平和な日常だ。ちなみにそんな私をうちの子ではない猫が見つめています。最近うちの縁側にやって来て、まるで自分の家のようにくつろいでいく野良猫ちゃんで、薄いグレーのシャム猫のような猫ちゃんです。もちろん名前はつけていません。あ、歩き出して、こっちにやって来た……。網戸ギリギリまでやって来ました。少し観察してみましょう。


何やらこちらが気になる様子。クンクン鼻を動かしながら私を見つめてきますが、ご飯が欲しいのでしょうか。


そういえば、こないだ広島に旅行に行く時にうちの子が家に入れなくて困らないように、縁側にもご飯をセットしておいたので、それを食べたのでしょうか。それでまた欲しいと?


確かにその網戸から猫達のご飯は近いけれど。

でも、ご飯あげていいものか?


いや、うちはもう三匹いるしね、それで君は雄猫ちゃんだよね?

保護猫の活動している人なら捕獲して去勢してまた放つのかもしれないけれど、それは私はできないから、うちの子にはならない方が絶対いいと思うよ。そ、そんな見つめないで欲しいな。家の中に入れてあげられないよ。ごめんね。


でも片目が少し風邪をひいているようなので、本当は病院に連れて行ってあげたいなとも思うんだけど、でも、それ連れて行ってあげてもその後目薬さしてあげれないし……。


結構肉付きが良さそうなので、いろんな家でご飯をもらっているのかもしれません。そ、そんなこっちを、ねぇお願いみたいな顔してみないで……。


なになに? うちの中が気になるの?


ま、まさか! 去年の年末に家族で出かけて帰って来た時、ソファにでっかいうんこしてたのは君!?パパが触ってしまってびっくりだったあのうんこ事件の犯人はもしかして君?!


あ、いなくなった。やはり犯人、いや犯猫なのか? ……あ、戻って来た。


そんな尻尾をくるんと足元に巻いてこっちをみてても、ご飯はあげれないよ? あ、うずくまった。無茶苦茶くつろいでる。そしてこっちをまだ見つめてくる……。もしかしてご飯食べないとうちの縁側から動かない覚悟?


し、仕方ないなぁ……。よっこらしょ、ちょっとだけだよ?


縁側にご飯を置いて来てあげました。あ、早速食べてる……。でもそのご飯うちの子達のだし、もうそれが今あるストックの最後だから、君が食べすぎたら私はまた猫のご飯を買いに出かけなきゃだよ。あ、すんごいガッついてる。お腹減っていたのかい? カリコリ音が聞こえてくるけど、それ多分全部食べちゃいそうな勢いだね。ううんと、またノーブラでTシャツ問題が勃発しちゃうなこりゃ。


でも、まぁいいか。近づくと逃げるし、離れるとギリギリまでやってくるし。こりゃ半分うちの子なんだね、きっと。いいや、もううちは三匹もいるから無理だって。そのご飯食べたら他のお家に行くんだよ。ね?


にゃんでそんなそんなまあるい顔でこっちをみながら舌でペロリと口元を舐めるんだい? 可愛いよすぎるじゃないか。いいや、でもうちの子にはなれないよ。ごめん。あ、別になりたくないって? ご飯もらえればそれでいいの? ま、いっか、そういう関係ね。了解です。理解しました。あれですね、安心してご飯を食べて寛げる場所が欲しかったんだね。でも、自由でいたいんだね。さすが野良猫。野良猫の中でも、世渡り上手なんだね君は。でも気をつけてね、ご飯にいたずらする人間もたまにいるからね。


そんな事を書きながら、今日は「伝書猫」の続きを書きたいと思っています。野良猫と、家出少女。保護猫と家出少女。魚を捌いて、猟奇殺人事件。はてさて、どうなる事やら。


動ける範囲は猫の行動範囲。でも本当は人間もそれぞれに範囲があるはずです。ちなみに私の範囲はとても狭い。昔は東京に出張も行ったし、京都も月一くらい行っていたのに、今ではすっかり自宅周辺をうろうろするくらいです。スーパー、塾の送迎、学校、たまに実家。


こないだ久しぶりに仲良しの洋服屋さんに行ってみたら何と半年ぶりでした。少し夏に向けての洋服を買ったので、また半年くらい行かないと思います。そんな寂しいからまた来てねと言われたけれど、しのちゃんごめん、私家から出たくないのだ。小説を書き書きしているのが楽しいのだ。そして、大きなサイズのワンピースゲットしたから、しばらくはそれで生きていけるのだ。良かった、入る服があって。しかもノーブラが目立たない! 最高♡


と書いていますが、まだ野良猫ちゃんはお食事中のようなので、本日はこの辺で。お読みいただきまして、誠にありがとうございました。


平和な日々。野良猫ちゃんでさえ、平和な我が家です。

どうか、世界中がこんな日常になりますように。



毎日祈らずにはいられないのでした。




――黙祷。



はやく世界から戦争がなくなりますように。


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