第18話 パンツ
私は夫のパンツを買うのが好きだ。
元々夫はブランド物のパンツを穴が空くまで履いていたし、穴が空いても履いていた。私は頻繁に下着を新調するのでそれが不思議だったし、なんだか可哀想だった。
(新しいのを買ったら古いのを捨ててくれるかも)
私はそんなことを考え、夫にパンツを買い与えるようになった。
しかし、ブランド物ではない。キャラ物だ。
夫はキャラ物が大好きだ。某夢の国やら某マンやらその他諸々、キャラ物が好きだ。なのでそういったキャラ物のパンツを見つけては夫に買い与えた。夫は喜んでくれた。
けれど、古いパンツはなかなか捨てられることがなかった。タンスのパンツスペースが爆発するようになり、やっと重い腰を上げてくれた。それでも夫は穴が空くまではパンツを捨てないようで、未だに夫のパンツ収納は大爆発している。
私はパンツを買うのは控えるようにした。それでも暇があればキャラ物のパンツを検索してしまうし、店で見かけると購入を悩んでしまう。多分自分の物を買うより、夫の物を買うのが好きなのだ。
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