Blood wave
白山基史
序
やぁどうも。俺の名はハンス・ベルリネッタ・エンストルム、後世に勇者と認識されてるらしい男だ。知っている? そりゃどうも。
とっくに死んで、世界から退場した俺を知る君はつまり、ここまでの戦いを目撃している観測者ってことになる。
楽しむ……のは難しかったかもしれないけれど、この世界で何が起きているのか。今を生きる彼等がどのような決断を下すのか。
観測で生まれた感情は、間違いなく君だけの物だ。俺はそれを知るつもりはない。
ではどうしてここに? って話になるけど、それはシンプルな答えだ。
××××××と大嶺ゆかりが基軸になるこの物語。ここに至るまでに生まれた別の物語を届けに来たんだよ。
ある戦士の根幹を生んだ話から、主役を担う子供達のくだらない日常まで。幅広く提供させて貰うつもりだ。
但し、カロンから借りた力で映し出している以上、恐らくは断片的な物になると思う。何らかの齟齬や誤りがあったら、それは間違いなく俺の責だ。死んでいるせいで責任は獲れないのが申し訳ないけれどね。
それでも、君が世界を知る一助になれば幸いだ。
……俺の? 殺し合いしかしてないからね、楽しくないと思うけれど、機会があればお見せしようか。
では、始めようか。楽しんでくれよ!
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