第130話 選ばれたのは...

候補である三つの企画が発表されて、続いては投票方法についての説明をしようとするが....ネット視聴から来るコメントでは九割型決まっているみたいだ。


【コメント】

 :カプサイシン

 :カプサイシン

 :カプサイシン

 :ここはあえて...カプサイシン

 :赤一色w


<マネちゃん>『なんかもう出揃ってるみたいですけど?』


ニシシと聞こえそうな笑いを浮かべてマネちゃんはしゃちょーの方を向いた。


<しゃちょー>『こ、ここはしっかり投票しないと分からないからな!』


少し上擦った声でしゃちょーは答えた。


<ク ロ>『それじゃあ投票のやり方を説明しようか』


<ゆ い>『さっき紹介した企画候補をそれぞれ色で囲ってあるんだけど、みんなに配ったペンライトで見たい企画の色に光らせてね!』


<マネちゃん>『制限時間は30秒!その間なら色の変更をしても問題ないですよ〜』


<ク ロ>『それじゃあ、カウントスタート!』


クロの合図で会場全体がペンライトが光り始める。コメントとは違い、案外色が割れているようだ。


そしてあっという間に時間は過ぎて、30秒後。


<マネちゃん>『しゅ〜りょ〜!それじゃあ集計しますね〜』


大晦日に放送される歌番組みたいに人力で集計はせず、ペンライトからリモコンみたいに色の信号が飛ばされてくるのでそれを使って集計をする。


瞬く間に結果が確定し、マネちゃんがそれを発表する。


<マネちゃん>『結果が出たので発表します!』


マネちゃんが声高らかに宣言するとドラムロールが会場に鳴り響いた。


<マネちゃん>『【クリアできるか!?鬼の体力テスト!】8.4%!【六道・ゆい先生によるお料理教室第二弾】12.1%!【しゃちょーのカプサイシン素うどん10束を大食い】70.5%!よって、しゃちょーがカプサイシン素うどん10束を大食いする企画に決定です!!』


凄く楽しそうに言うマネちゃんにしゃちょーは断固拒否を示す。


<しゃちょー>『誰がやるか!こんな企画!』


<マネちゃん>『しゃちょーがやるんですよ?』


抗議の声を荒らげるしゃちょーとは対象的にマネちゃんほシレッと返す。


<しゃちょー>『今日はライブだぞ!?喉死ぬって!』


<マネちゃん>『しゃちょー、頑張ってください』


<しゃちょー>『運動会の放送部みたいに言うな!』


また口論を繰り広げていると、仲介の神であるテロップが現れた。


『しゃちょーは別にいいんですけど、ライブは問題ありなんです』


<しゃちょー>『別にいいってなんだよ!?いいって!』


『後日やるって事で手を打ちましょう。皆さんにはお詫びとして、5束増量させていただきます』


<しゃちょー>『何勝手に決めてんだよ!?後日でもやらんぞ!忘れてるかもしれんが、俺しゃちょーだぞ?』


<マネ・テロップ>『だからですが?』


<しゃちょー>『...コイツら嫌い』

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