第84話 【第一回】料理音痴を救えるのか!?六道&ゆい先生のお料理教室!
一通りキッチンの紹介が終わったころには放送開始時刻がすぐそこまで迫っていた。
それぞれエプロンとピンマイク、トラッキング装置を身に着けて配置に着く。このスタジオはぐるりと円になるような形でキッチンが設置されているため、みんな少し離れたところで調理する形になっている。ハウリングなどの事故防止も含まれているらしい。
ややあって、スタッフさんの合図で放送が始まった。
◇◇◇
<六道>『始まりました、【第一回】料理音痴を救えるのか!?六道&ゆい先生のお料理教室!』
<ゆ い>『今回は六道さんとボク、氷柱ゆいがMCと先生をさせていただきます!まあ、先生は六道さんに任せて...ボクは実況をやっていようかな!』
<しゃちょー>『いや、六道だけだとえらいことになるからゆいも先生してくれ...』
<アイン>『そうだね、六ちゃんだけだとハードだからね!』
<ラムネ>『うう...面目ない...』
<六道>『自分で言うな!この問題児ども』
<ゆ い>『あはは...』
【コメント】
:アインがすべての元凶で草
:案外それ以外もやばいかも知れん
:シロクロの安置感w
<シロ&クロ>『人並には料理出来るから別にいいけど、何この疎外感』
:www
:草
<ゆ い>『まずは自己紹介の方からお願いします!得意料理と一緒にどうぞ!』
<ラムネ>『まずは私から、セカプロ一期生、星空ラムネです!得意料理は...簡単なお菓子...です』
:かわいい
:あらかわいい
:貴重な普通の人
:草
<シ ロ>『次は私ね。同じくセカプロ一期生、シロよ。得意料理はパスタかしら?よろしくね』
:おお~
:食べたい
:貴重な普通な人ぱーとつー
<しゃちょー>『俺だな?えーセカプロ一期生、しゃちょーだ。得意料理は...焼きそばだな!』
:週末のお父さんw
:予想、二番目は餃子
:唯一出来るの間違いかも知れん
<マネちゃん>『はい、なぜか裏方の私が出演することになりました。セカプロ0期生のマネです。正式名称はマネなんです。ちゃん付けが普通になってるんですよね...あ、得意料理はお惣菜。よろしくおねがいしまーす』
:初耳
:ここにきて新情報!?
:お惣菜www
:料理とは
;料理(完成済み)
<ク ロ>『それは得意料理なのかい?あ、セカプロ一期生、クロだ。僕の得意料理は~そうだな....肉料理かな?』
:普通にうまそう
:貴重な普通な人ぱーとすりー
:↑半分くらい普通枠じゃ...
<アイン>『最後は私だ!セカプロ一期生のアインだよ!最近人気一位を取られた挙句、料理音痴のレッテルまで貼られた...グスン』
<六道>『はやくしろー』
<アイン>『あーもう!得意料理はゆで卵!以上!』
:www
:得意料理...だと!?
:こえー
:爆破事件が起きませんように...
<六道>『最後に、MCと先生をやらせてもらう。セカプロ一期生、六道だ。得意料理...これと言ってないな』
<アイン>『おやおやおや~?ひょっとして料理下手くそ案件かなぁ~?』
:普段からやっている人はあんまり得意とか考えないな
:少なくともアインよりはいいだろう
:ゆいちゃんが風邪のときもごはん作ってたしね
<アイン>『リスナーが虐めてくる....』
<六道>『ふっ』
<アイン>『なにわろてんじゃー!』
自己紹介の途中でも始まるこの会話。それが一旦収まる頃にラムネが口をはさんだ。
<ラムネ>『あ、あのーゆいちゃんの自己紹介がまだ....』
<アイン&六道>『あ』
2人がゆいのいるところにゆっくり振り向くとそこには隅で可愛らしく頬を膨らませているゆいの姿が
<ゆ い>『いいもん。どーせボクはのけ者だもん』
<マネちゃん>『あーあ、拗ねちゃった』
残念ながらアバターにその頬を膨らませている姿は反映されていなかったが、その声音と動作で拗ねていることは見て取れる。
:拗ねゆいかわいい
:かわいい
:公式放送でも通常運転w
そしてゆいの機嫌が戻るのにまた少し時間がかかったのは無理もないだろう。
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