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 どれだけ叫んでも、助けが来る可能性はほぼ皆無。そして僕は剣も魔法も使えないのに、相手は百戦錬磨の傭兵が三人。絶体絶命のピンチだ。


 逃げようにも今の僕は疲れ果てているから、それは無理だろうな。そもそも例え元気な状態でも、僕の脚力じゃ逃げ切れないかもだけど。


 そうなると選択肢はかなり限られる。どうすべきか……。


「あー、まどろっこしい! さっさと処理してシアへ急ごうぜ。時間が勿体ない」


 僕が考え込んでいると、業を煮やしたネネは背負っていたバトルアックスを手に取り、その先端を僕の目の前に向けた。重厚なたたずまいと鏡のように煌めく刃の金属光沢、得も言われぬ威圧感と冷たさが、空間を超えて肌に伝わってくる。


 こんなもので一撃を食らったら間違いなく終わりだ……。


 間近に迫る死を現実として感じて、僕は思わず唾を飲み込む。体はまるで金縛りにあったみたいに動かない。


「さようなら、アレス様。安心しな、痛みを感じる間もなくポンっと首が飛んでるから」


 ネネは無慈悲にバトルアックスを振り上げた。そして次の瞬間――



 BAD END 2

 

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