第26話 告白集団リンチ

「あぁ、うん。いいよ。」


俺らはアイコンタクトで示し合わせた。


"告白ラッシュ第1波だ"


と。

まぁ女子でいきなり敬語使って呼び出しはそれ以外無いだろ。

悠もこの3人は理解があると思ってるから、何も言わず行ってたし。


「はぁー、しばらくアトラクション乗れないじゃん!」

「まぁまぁ沙也加ちゃん。もうちょっとで沙也加ちゃんも呼ばれると思いますよ。ほら、あそこ。2人組で来てるじゃないですか。」

「2人組って、、、それ麻耶が1人沙也加が1人ってことじゃないの?」

「そうじゃなきゃ良いんですけど、、、」

「どうせちょっとしたら翔も呼ばれる事だし、ここ集合ね。」

「オッケ。」


「麻耶ちゃん、こっち来てくれる?」


おい、明らかな嫌悪感丸出しな顔してたぞ。

多分ちゃん付け嫌いなんだろうな、、、


「凛堂さん、少し時間を、、、」


あー、もう嫌いなんだろうな、、、ww

沙也加は告られた人は嫌いになる人だからな、、、

それを知らないやつは告って見事に嫌われるって言うね。茶番にも程があるだろ。

てか俺一人じゃん!寂し〜!


「ねぇ、藤竹君。時間ある?」


俺もお呼ばれか。


「うん、いいよ。」


連れてこられたのは案の定シンデレラ城の下。

告白スポットらしいけど、別になんとも思ってない子からシンデレラ城で告白されてもなぁ、、、


「私と付き合って下さい!!」

「ごめんね。気持ちだけ受け取っとく。」

「はい、、、」


あーあ、泣いて行っちゃった。

勝手に泣けよ!って思う俺は無慈悲なのか?

まぁ戻ろ、、、


「よー、麻耶、沙也加。悠は?」

「未だに戻って来ず。告白集団リンチにでも合ってるんでしょ。」

「ネーミングセンスすごくいいですね、、、」

「褒めるとこそこか?」


まぁ多分帰ろうとしたら

あ、悠くん!ちょっといい?

って言うのを5回ぐらいやってんだろーな。

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