第2話 班決め
「いよいよ修学旅行が迫っています!ということで、これから班決めをしようと思います!
男子2名、女子2名で班をつくるので、まずは男子同士、女子同士でペアを作ってください!」
「かっけるー!一緒に修学旅行行こ!」
「それ、一緒の班になろうの間違いだろ。いいけどさ。」
「やった!」
そりゃ幼馴染とペアにはなりたいしな。自分で言うのもなんだが、悠のテンポに冷静についていけるのは正直俺くらいだと思ってるし。
「じゃあ悠&翔ペアは決まりな!」
でも早くペア決まり終わって良かった、、、
ん?俺のセンサーが嫌な予感を感知している。
なんせ悠は王子様。
女子って、ここに皆来るんじゃないのか、、、?
一応俺も人気ある方な気もするし、、、
「せんせー!男子、ペア決まりました!」
「女子の方も!」
「じゃあ男女混合でペア同士上手く班を決めてね!」
ドドドドッ、、、!!!!!
あぁ、フラグ、回収だよ、、、
「悠くん!一緒に組もうよ!」
「私が組むの!」
「私でしょ!」
ワイワイ、、、
あー、何度この光景を見てきた事か。自然学校の時もこれだったぞ。
ほらぁ、王子様もたじたじしてんぞー。
「じ、じゃあ、俺決めていい、、、?」
「うん!」
あー、あいつだろうな。
なんとなく察しは付いていた。王子様キャラと言っても、恋くらいはする。相手の名前は
"凛堂 沙也加"
恋愛には興味無し。いつも読書している。最近はたまに喋ってるが、またその子もハイスペック。美形に圧倒されて虐めるにも勇気がいるくらいだ。あ、あと誰にでも毒舌。
まぁ漫画とかである「おもしれぇ女」状態な訳。そりゃ恋に落ちるのもわかる。
俺は落ちないがな!
「じゃあそこの2人のペアで。」
「は?」
うん、予想してる事しか起きないよね。
「えー?悠くんそのペアでいいの??」
「そうそう〜!」
「俺がいいの。」
「ウッ、、、」
あ、悠の爽やかスマイルに圧倒された。
「先生。この4人で行きます。」
「はい。狩山くんの班は決定ね。」
女子全員文句は言ってたけど、平和に班決めは終わった。班決めは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます